ドイツの名ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を3回完成させています。3回目が1964年から65年にかけてハノーファーのベートーヴェン・ザールでセッション録音されたもので、心に染みる旋律が晩年のケンプの特徴を表しています。タワーレコード限定で2015年にリリースされたCDを紹介。
4月25日更新:日経新聞の続報を追記。クラシック音楽の殿堂的な専門誌、「レコード芸術」が2023年7月号をもって休刊となることが、4月3日に音楽之友社より発表されました。195年創刊で71年以上の歴史を持ちますが、雑誌を取り巻く状況の変化や用紙などの原材料費の高騰などの要因から休刊とすることにしたとのこと。
ヴラディーミル・アシュケナージはベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」ソナタを3回録音しています。最初の1967年に録音した演奏では、アシュケナージの若かりし頃の特徴であるクリスタルような輝きとシャープなキレが見事です。後のバランスの取れた新録音とは違ったテイストで聴き比べると興味深いです。
オーストリア生まれでドイツを代表する指揮者、オトマール・スウィトナーはいぶし銀の指揮者として知られ日本でも人気がありました。シュターツカペレ・ベルリンと1980年代に完成させたベートーヴェンの交響曲全集は今でも聴き継がれています。1982年に録音された第九はオーソドックスで安心して聴ける1枚。
すぎやまこういちさんが作曲したドラゴンクエストの音楽にはクラシック音楽からインスパイアされたものが多くあります。ヴァーグナーのような壮大さ、ライトモチーフの技法、そしてバロック音楽のようなものも。さらにトランペットやホルン、コントラバスなどの楽器の魅力がたくさん。
最近のコメント