ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を完成させているヴラディーミル・アシュケナージは、後期の3つのソナタを20年後の1991年に再録音しました。指揮者としての活躍が増え、旧録音よりもバランスが取れて高音域の繊細が見事。湧き上がる清流のような透明感がある演奏です。まるでロマン派を先取ったようなロマンチシズム。
旧ソ連でエフゲニー・ムラヴィンスキーのアシスタントも務めたクルト・ザンデルリングはショスタコーヴィチを得意としていて、ベルリン交響楽団と第1番、5番、6番、8番、10番と15番を録音しています。柔らかさと重厚さがありつつも第5番や10番では圧倒的な演奏。さすがです。
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