R.シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」他 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1975年)
リヒャルト・シュトラウスを得意としたサー・ゲオルグ・ショルティは、「ツァラトゥストラはかく語りき」と「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」をシカゴ交響楽団と1975年5月に録音しています。スーパーオーケストラの面目躍如の演奏で、日本のレコードアカデミー賞と米国グラミー賞をダブル受賞した名盤です。
スクリャービン ピアノ・ソナタ全集 ヴラディーミル・アシュケナージ(1972-84年)
ヴラディーミル・アシュケナージはスクリャービンの第一人者でもあり、ピアノ・ソナタや交響曲の全集を完成させています。ピアノ・ソナタは1972年から84年にかけて録音され、1977年6月に録音された第2番はオランダのエジソン賞を受賞した名盤です。詩情と情熱を感じさせます。
ブルックナー交響曲第7番 カルロ・マリア・ジュリーニ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1986年)
イタリア出身の名指揮者カルロ・マリア・ジュリーニは、1980年代にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とブルックナーの後期交響曲を録音し、いずれも名演奏の評価を得ています。1986年6月にレコーディングされた第7番では、歌心と慈愛さに満ちていますが、クライマックスでは壮大さも持つなど形態美を感じさせてくれます。
チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」 テオドール・クルレンツィス/ムジカエテルナ(2015年)
鬼才の指揮者テオドール・クルレンツィスと、ムジカエテルナは2015年2月にベルリンでチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」をセッション録音しています。大胆で繊細な表現は唯一無二で、日本のレコード・アカデミー賞の大賞とオランダのエジソン賞を受賞した名盤。
モーツァルト ピアノ協奏曲第17番&21番 マウリツィオ・ポリーニ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(2005年)
モーツァルトの生誕250周年のアニバーサリーだった2006年にリリースされた、マウリツィオ・ポリーニがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を弾き振りしたピアノ協奏曲第17番と21番。円熟味のあるポリーニのピアノと、しなやかな響きのウィーンフィルの理想的な演奏です。レコ芸のリーダーズ・チョイスで1位に選ばれたアルバム。
カール・ベームが指揮した第九の録音
ドイツ=オーストリア音楽の巨匠指揮者であったカール・ベームは、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」を5回録音しています。1963年のバイロイト音楽祭や来日公演でのライヴ録音やウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との全集でのセッション録音、さらには壮年期から晩年まで変化していくベームの音楽を聴き比べて徹底比較します。
クリスチャン・ツィメルマンの所沢ミューズのピアノ・リサイタル(2021年12月4日)
2021年のクラシック音楽は、コロナ下ではありましたが演奏会や音楽祭が戻ってきた1年。YouTubeでのライヴ配信でリアルタイムで視聴できたショパン国際コンクールでの日本人の快挙や、ベルナルト・ハイティンク逝去、クリスチャン・ツィメルマン来日リサイタルなど、今年の出来事を振り返ります。
マーラー交響曲第9番 ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1982年)
ヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は2回目となるマーラーの交響曲第9番の録音を1982年9月にライヴでおこないました。解釈はより自然体となり、ライヴならではの血が通った表現を見せています。第4楽章の儚さにも脱帽。日本のレコード・アカデミー賞と英国グラモフォン賞をダブル受賞した名盤です。
マーラー交響曲第9番 ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1979-80年)
1979年10月にレナード・バーンスタインと一期一会のマーラーの交響曲第9番の演奏をおこなったベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、直後にヘルベルト・フォン・カラヤンとこの曲のセッション録音を開始します。カラヤンらしからぬ濃厚さと耽美さがある演奏で、英国グラモフォン賞を受賞した名盤です。
ブラームス交響曲全集 ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤンは生涯で3度ブラームスの交響曲全集をベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と録音しています。3度目となる80年代の全集での交響曲第1番では、厚みのあるまろやかなハーモニーでベルリンフィルとの不仲説を感じさせない演奏になっています。
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