現代を代表するピアニストの一人、マルタ・アルゲリッチは1998年にシャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団とショパンのピアノ協奏曲2つを録音しています。癌の手術後の翌年の一球入魂の演奏は、日本と英国の音楽賞を受賞した名盤です。
ヴラディーミル・アシュケナージが若かりし1964年にショパンのバラード全集を録音。当時カミソリのような切れ味と評されたシャープな演奏で弾きつつ、みずみずしい感性で演奏しています。後年、ショパンのピアノ作品全集でバラードを再録音するアシュケナージですが、この時代の詩情豊かな演奏は代えられないでしょう。
現代最高のピアニストの一人、マウリツィオ・ポリーニは1999年のショパンの没後150周年のアニバーサリーで、バラード全集を録音しています。これまでのショパン像を劇的に変えてしまう、雄大でオペラのようなドラマティックな演奏です。日本のレコード・アカデミー賞を受賞した名盤です。
ロシアンピアニズムのサラブレッド、スタニスラフ・ネイガウスは実父がゲンリヒ・ネイガウス、息子がスタニスラフ・ブーニンという音楽一家。ロシア国内で優れた演奏家、教育家として活躍していましたが、日本では知る人ぞ知る存在。そんなネイガウスが1971年にモスクワ音楽院で行ったショパン・リサイタルのCDをレビューします。
NHK音楽祭2011で高い注目を受けたのは、エフゲニー・キーシンがソリストを務めた第4夜。気心の知れたヴラディーミル・アシュケナージの指揮でシドニー交響楽団とショパンのピアノ協奏曲第1番を披露しました。後半はアシュケナージ得意のラフマニノフの交響曲第2番を熱演。
ポーランド出身のピアニスト、クリスティアン・ツィメルマンが21〜22歳で録音したショパンのピアノ協奏曲全集。イタリア出身の指揮者カルロ・マリア・ジュリーニが指揮するロスフィルが歌心ある伴奏で、それに応えるかのように繊細で甘酸っぱいツィメルマンのピアノは、まさに青春。
ポーランド出身のピアニスト、ラファウ・ブレハッチが2005年にショパンコンクールに完全優勝。その後ドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、デビュー盤となったのがショパンの前奏曲全集。来日リサイタルでも演奏していた曲でした。そのレビューを書きます。
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