ヘルベルト・フォン・カラヤンは晩年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏、録音を増やしています。1985年に録音されたドヴォルザークの交響曲第8番と第9番「新世界より」は、ウィーンフィルの美音を引き出した名演です。速弾きの第8番とゆったりとした第9番の対比が面白いです。
クラウディオ・アバドはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して1985年から1988年にかけてベートーヴェンの交響曲全集を録音しました。ウィーン時代のアバドはあまり注目されることが少ないですが、心身ともに充実していた時代のアバドはどのような演奏を行っていたのでしょうか。
ベルナルト・ハイティンクは首席指揮者を務めていたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と、1977年から1987年にかけてクリスマス・マチネの演奏会でマーラーの交響曲を演奏しています。ライヴならではの気迫と、コンセルトヘボウ管の滑らかなサウンドが聴き応えがあります。
「究極のブルックナー」と評された、サー・ゲオルグ・ショルティとシカゴ交響楽団によるブルックナーの交響曲第9番。1985年の録音で、引き締まっていて全く曖昧なところがない、毅然とした演奏です。まるで冬の厳しい寒さのように容赦ない演奏でしょう。
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