ブルックナーの交響曲第8番のオススメの録音 アイキャッチ画像
10月12日更新:ヤルヴィ&トーンハレ管を追加を追加。作曲家アントン・ブルックナーの最高傑作と言われる交響曲第8番。古今東西の名指揮者とオーケストラがこの曲を録音してきました。ベーム、カラヤン、ハイティンクの往年の録音から、ヤンソンス、ネルソンス、ティーレマンなど最新も含めて名盤を紹介していきます。
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮するクラウス・マケラ (2022年11月25日)
フィンランド出身の若手指揮者クラウス・マケラは、1996年生まれで既にオスロ・フィルハーモニー管弦楽団とパリ管弦楽団で首席指揮者を務め、2027年にはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とシカゴ交響楽団のポストに就任する予定です。マケラがなぜ愛されるのか、その理由を分析してみました。
ドヴォルザーク交響曲第8番&シューベルト交響曲第4番「悲劇的」 カルロ・マリア・ジュリーニ/シカゴ交響楽団 (1978年)
イタリア出身の名指揮者カルロ・マリア・ジュリーニはシカゴ交響楽団の首席客演指揮者も務め1970年代に名録音を遺しています。ドヴォルザークの交響曲第8番は澄み切った美しさと歌うような旋律の出し方に強固な構築を見せています。後のコンセルトヘボウ管とのアプローチの違いも面白いです。
ハンガリー・コネクションズ サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団 アイキャッチ画像
ハンガリー出身の指揮者サー・ゲオルグ・ショルティは、音楽監督を勇退した後もシカゴ交響楽団と良好な関係を築き、1993年11月には祖国ハンガリーの作曲家、リスト、バルトーク、コダーイ、ヴェイネルの作品をライヴ録音しています。ショルティらしいリズムとキレが堪能でき、ドキュメンタリーの挿入音楽としても使用されたものです。
マーラー交響曲第1番「巨人」 クラウス・テンシュテット/シカゴ交響楽団(1990年)
マーラーを得意とした指揮者クラウス・テンシュテットは交響曲全集の他にライヴ録音でもいくつか録音しています。シカゴ交響楽団への唯一の客演となった1990年4月〜5月の演奏会では交響曲第1番「巨人」を演奏。陽の光が差し込むような第1楽章や踊るような躍動感のある第2楽章など聴きどころが満載です。
ショスタコーヴィチ交響曲選集 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団他(1989-97年)
指揮者サー・ゲオルグ・ショルティは晩年になってショスタコーヴィチの作品に取り組みます。交響曲選集の最初を飾ったのが、1989年2月のシカゴ交響楽団との交響曲第8番。ゾクゾクとする雰囲気とパワフルさが感じられる快演です。
リスト ファウスト交響曲 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1986年)
フランツ・リストの傑作ファウスト交響曲。オーケストラとテノールを合唱による壮大な曲で、ゲーテのファウストの登場人物3人の性格がそれぞれ描かれています。サー・ゲオルグ・ショルティは1986年11月にシカゴ交響楽団と録音し、米国グラミー賞を受賞しました。
ムソルグスキー(ラヴェル編曲)「展覧会の絵」とストラヴィンスキー「春の祭典」 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1980年・1974年)
オーケストラの定番曲であるストラヴィンスキーの『春の祭典』とムソルグスキー(ラヴェル編曲)の『展覧会の絵』。スーパーオーケストラのシカゴ交響楽団を指揮して、サー・ゲオルグ・ショルティはこの2曲をそれぞれ1974年と80年に録音しました。オーケストラを鳴らし切って普遍的な演奏をおこなっています。
ベートーヴェン交響曲全集 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1986-89年)
サー・ゲオルグ・ショルティとシカゴ交響楽団は2回目のベートーヴェンの交響曲全集を1986年から89年にかけてレコーディングしました。マッシブだった旧録音に比べて、滑らかで柔らかみを増した演奏。第九は米グラミー賞を獲得しています。デジタル録音で音質も良いです。
Beethoven_wiki
ベートーヴェンの交響曲第9番、通称「第九」の録音は数多くあり、名曲だけに名演も多いのですが、どれが良いのか迷いますよね。フルトヴェングラー、ショルティ、ハイティンク、シャイーなどなど、私がこれまで聴いてきた録音の中から、オススメしたいと思う名演、名盤を紹介しています。
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