ヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、1966年4月から5月に来日公演をおこないました。ブルックナーについても交響曲第8番を東京文化会館で演奏し、ストレートな表現でシンフォニックに響かせていました。気迫を感じる熱演です。最後の音が鳴り止まぬうちにブラボーの歓声に包まれました。
クラウディオ・アバドは2回目となるベートーヴェンの交響曲全集を、首席指揮者を務めるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とライヴ録音しました。ヨーロッパ・コンサートでの第9の演奏の後、胃がんの手術をおこなって休養に入ったアバド。復帰後に聖チェチーリア音楽院で第1番から第8番をライヴ録音しました。情熱がほとばしっています。
ドイツの指揮者、オイゲン・ヨッフムはブルックナー協会の会長も務めたことがあり、ブルックナーの大家。交響曲全集も2回完成させていて、2回目はシュターツカペレ・ドレスデンを指揮した演奏で、1975年から80年にかけて録音されました。旧録よりも丸みを帯びるどころか、より尖った演奏となっています。
エレーヌ・グリモーはブラームスのピアノ協奏曲を何度も演奏していますが、2012年にアンドリス・ネルソンス指揮のバイエルン放送交響楽団とウィーン・フィルハーモニー管弦楽団という理想のパートナーを得て2曲を録音しています。グリモーらしいカラフルな色彩の演奏です。
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