カール・ベームは1971年4月にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とモーツァルトのレクイエムを録音しています。ベームにとってはウィーン交響楽団以来15年ぶりの録音で、晩年の特徴であるゆったりとしたテンポで、ウィーンフィルの美音と充実した歌手陣の歌声を披露しています。レクイエムの定盤です。
ゲオルグ・ショルティはウィーンフィルを指揮してデッカ・レーベルでヴァーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』を全曲録音するという大プロジェクトを開始しました。第1弾が1958年の『ラインの黄金』。エネルギッシュなショルティとウィーンフィル、デッカの優秀技術もあり、レコードの可能性を広げた記念碑的な録音となりました。
マウリツィオ・ポリーニとクラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は1976年にブラームスのピアノ協奏曲第2番を録音。ムジークフェラインザールでおこなわれたセッション録音で最強コンビの若かりし頃の情熱的な演奏です。
マウリツィオ・ポリーニは1976年4月にカール・ベーム指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲を2曲録音しています。ポリーニ自身の希望で行われた共演で輝かしいモーツァルトを演奏しています。
2019年に引退することになった、指揮者ベルナルト・ハイティンク。最後のザルツブルク音楽祭では、エマニュエル・アックスとベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、そしてブルックナーの交響曲第7番を演奏しました。オーケストラは長年のパートナー、ウィーンフィルです。
20世紀を代表する指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤン。彼の最後の演奏会&録音は、1989年4月のウィーンフィルとのブルックナーの交響曲第7番。第2楽章はヴァーグナーの死を予感して書いたと言われている作品。最晩年のカラヤンの新たな決意と美学の境地が感じられます。
オーケストラの定番レパートリー、ブラームスの交響曲。4つの中では苦悩が感じられる第1番が特に演奏回数が多いですが、牧歌的な第2番、優雅な第3番、枯淡の美しさがある第4番と、全て名曲です。古今東西、数多いブラームスの交響曲のレコーディングの中から良い演奏を見付けるのはなかなか大変。これまで聴いてきたオススメを紹介します。
ドイツ=オーストリアを代表する指揮者、カール・ベームは最晩年の1980年11月に、ウィーンフィルとベートーヴェンの第九を再録音しました。全集のときよりも6分以上遅くなり、トータル79分という遅すぎるテンポで表現したかったものとは何なのでしょうか。演奏の感想を書いていきます。
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