
サントリーホール40周年
東京・赤坂のサントリーホールは今年で開館40周年。
クラシック音楽の殿堂として数々の名演を聴かせてくれたこのホールが節目のアニバーサリーを迎えています。
ホールに入ると、40周年のタペストリーが飾られていました。

2週間前の3/27に都響を聴きに行ったとき (紹介記事)には無かったので、4月からですかね。
4月14日(火)のサントリーホール、本日の公演は、沖澤のどか指揮、京都市交響楽団 (略して京響)の東京公演です。こちらの記事でも紹介していて自分でも行ってみようと思っていた演奏会でした。

ホール館長の堤剛がソロ、京響も70周年のアニバーサリー
サントリーホールの館長であるチェリスト、堤 剛がソロを務めたチェロ協奏曲も披露。
プログラムは
- R.シュトラウス 交響詩『ドン・ファン』Op.20
- 矢代秋雄 チェロ協奏曲 (ソロ:堤 剛)
- R.シュトラウス 『家庭交響曲』Op.53

コンサートマスターは京響の「特別名誉友情コンサートマスター」である豊嶋 泰嗣。1週前の東京・春・音楽祭でのルドルフ・ブッフビンダーのピアノ協奏曲の演奏会でもコンマスをされていたので、さらにはその後の上野駅近くの居酒屋でもお見かけしたので、またお目にかかりましたね。今日は燕尾服の裏地が真っ赤で、粋を感じました。
ダイナミックで燃えるR.シュトラウス
ステージに上がると嬉しそうな表情を浮かべる京響のメンバー。昨年大成功を収めたサントリーホールで今年も演奏するのを楽しみにしていたことが伝わってきます。指揮者が勢いや昨年の評判を聞きつけた方も多かったのでしょう、ホールも95%ぐらい埋まりほぼ満席でした。オケの配置はヴィオラが右側にいる標準配置。
沖澤のどかがステージに現れるとさらに大きな拍手に包まれます。大晦日のテレビ東京のジルベスターコンサートを拝見していましたが、生で見るとスラッとした細身ながらオーラがすごいです。
最初の曲目はR.シュトラウスの『ドン・ファン』。長い手をしなやかに操る指揮姿に思わず見入ってしまいます。京響を見事に統率しダイナミックな演奏で、オーケストラが燃えた瞬間を目の当たりにしました。1曲目から「ブラボー」の掛け声も聞こえましたね。
2曲目はチェロ協奏曲。ステージの設営で5分ほど間があり、一部のオケメンバーはそのまま舞台上に残り、第1ヴァイオリンや第2ヴァイオリンなどは一度袖に引っ込みます。聴衆は着席したまま設営の姿を眺めていました。
矢代秋雄 (1929-1976)は今年4月が没後50周年のこれまたアニバーサリー。チェロ協奏曲は1960年に完成し、まだ18歳だった堤剛が初演してN響の世界ツアーでも披露した記念すべき作品。66年経って83歳になった今、どんな演奏をするんだろうと楽しみにしていましたが、侘び寂びもあって実に味わい深いです。年齢を感じさせない技巧も披露してくれ、館長自ら40周年に花を添えてくれました。
アンコールはJ.S. バッハの無伴奏チェロ組曲第5番 BWV1011 より第4曲サラバンド。ちなみにアンコールはサントリーホールのHPから見られます。心に染み入るチェロの音色でした。
プログラム後半は、R.シュトラウスの『家庭交響曲』。沖澤のどかの大振りな指揮により、オケから弱音から最強音まで引き出します。ポニーテールの揺れを見るとダイナミックな動きを感じます。

オーケストラの力を100から150にする。そんなカリスマ性を感じた一夜でした。すごいものを聴かせてもらいました。
チェロ:堤 剛
指揮:沖澤 のどか
京都市交響楽団
演奏:2026年4月14日, サントリーホール






コメントはまだありません。この記事の最初のコメントを付けてみませんか?