ゲオルグ・ショルティのドキュメンタリーボーナス映像 シカゴ響とのショスタコーヴィチ、プロコフィエフ他(1977年10月)

ショスタコーヴィチの交響曲第1番を指揮するサー・ゲオルグ・ショルティ。(c) Unitel

このアルバムの3つのポイント

サー・ゲオルグ・ショルティ 人生の旅 (Journey of a Lifetime)
サー・ゲオルグ・ショルティ 人生の旅 (Journey of a Lifetime)
  • ショルティのドキュメンタリーのボーナス映像
  • 1977年10月のシカゴ交響楽団とのライヴ
  • オール・ロシアン・プログラム

20世紀後半を代表する指揮者の一人、サー・ゲオルグ・ショルティ(1912年-1997年)。2012年は生誕100周年で、クラシック音楽の映像作品を手掛けるC Majorからショルティのドキュメンタリー「人生の旅 (Journey of a Lifetime)」がリリースされました。私はショルティのレコーディングをかなり買ってきましたし、ショルティのおかげで聴くレパートリーが広くなったことに恩義を感じていました。特にマーラーの交響曲の真価を初めて分からせてくれたことと、モーツァルト、ヴァーグナー、ヴェルディ、R.シュトラウスを始めとするオペラを聴くようになったのもショルティのレコーディングを聴くようになってからでした。

そんな私ですが、2012年当時、ショルティのレコーディングの再発売されたものをいくつか買いましたが、このドキュメンタリーは手つかずでした。映像作品ってDVDでもBlu-rayでも、そこそこ値段が張るので、CD BOXでまとめた聴くほうがお得な感じもしていました。

ただ、ショルティの指揮姿を映像で見たいなと思って所有しているものを確認すると、1990年のザルツブルク音楽祭の「仮面舞踏会」1994年のコヴェント・ガーデンでの「椿姫」ぐらい。ショルティの晩年のほうのものなんですよね。確かにその時もショルティは年齢を感じさせない若さ溢れる指揮でしたが、シカゴ交響楽団との黄金時代のときはどんな感じだったのか見たくなってきました。

すると2020年秋に検索すると、この「人生の旅」が在庫わずかになっています。これが売り切れになったらたぶんもう再発売されることが無いんじゃないかと思い、慌てて注文しました。何日か待ちましたが無事に届いたときは嬉しかったです。

ドキュメンタリーとしても期待以上に興味深かったし、今までショルティのレコーディングをたくさん聴いていましたがショルティのことを全然知っていなかったことにも再認識しました。

さて、このドキュメンタリーには、ボーナス映像として、1977年10月のシカゴ交響楽団とのコンサートの映像も収録されています。ドキュメンタリー自体はC Majorが作成していますが、このコンサート映像はUnitelが収録したものです。

曲目は、

  • ムソルグスキー作曲:歌劇「ホヴァンシチナ」より前奏曲
  • プロコフィエフ作曲:交響曲第1番 ニ長調 Op.25「古典交響曲」
  • ショスタコーヴィチ作曲:交響曲第1番 ヘ短調 Op.10

で、全てロシア作品で固めたプログラム。本拠地シカゴ・オーケストラ・ホールでのライヴで、よくショルティのCDジャケットに写っていた6つの点の照明も確認できます。

ショスタコーヴィチの交響曲第1番を指揮するサー・ゲオルグ・ショルティ。(c) Unitel
ショスタコーヴィチの交響曲第1番を指揮するサー・ゲオルグ・ショルティ。(c) Unitel

最初のムソルグスキーの歌劇「ホヴァンシチナ」の前奏曲はとても美しい演奏でした。オペラを得意とするショルティらしく、こういう官能的な表現はうまいですね。またショルティの指揮も、リズムに正確で、拍を強く意識した動きでした。ショルティが指揮するとキビキビとして音が引き立つ理由がよく分かりました。

続くプロコフィエフの「古典交響曲」は、テンポが正確ながらシカゴ響のうまさが際立っていました。モーツァルトのような軽やかさも感じます。

最後のショスタコーヴィチの交響曲第1番ですが、こちらもシカゴ響のスーパーオーケストラの魅力が満点。第4楽章ではまるで機械仕掛けのようにショルティの動きがめちゃくちゃ速かったです。演奏後には聴衆からホイッスルと浴びるような「ブラボー」の掛け声。定期演奏会でこのクオリティはすごいですね。

ショルティにしては珍しいロシア作品を全盛期のシカゴ響との演奏で映像で楽しめる贅沢。

オススメ度

評価 :5/5。

指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
シカゴ交響楽団
録音:1977年10月19日, シカゴ・オーケストラ・ホール(ライヴ)

特に無し。

特に無し。

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