牛鳴坂とビドロ

牛車 イメージ図

今日夕方にニュースをブラウズしていたら、東京都港区の赤坂で事故が起きたとのニュースが。

【TBSニュース】東京・赤坂 工事現場で鉄パイプ落下 男性作業員死亡

私も仕事で赤坂に行くことがありますが、港区赤坂は本当に再開発の工事ラッシュなんですよね。ここ数年も、東京医療福祉大学の赤坂キャンパスの大規模な工事がおこなわれていましたし、山脇学園の前もマンション(ルビア赤坂)の工事がありました。ホテルやらマンションやら、赤坂を作り直すぐらいの勢いであちこちで工事がされていました。

そして事故が起きてしまった牛鳴坂(うしなきざか)沿いのビルも、私も仕事ですぐそばを通っていましたので、よく知っている場所です。現在はテレワーク中なので外に出ることは無いのですが、このニュースを見て非常にショックでした。

牛鳴坂という名前はとてもストレートですね。坂の名の由来は港区のホームページにありました。

赤坂から青山へ抜ける厚木通で、路面が悪く車を引く牛が苦しんだため名づけられた。 さいかち坂ともいう。

東京都港区 牛鳴坂由来について

「赤坂」という地名だけに坂は多いのですが、牛が苦しんで鳴くほど急な坂なんです。足腰が鍛えられますし、夏場は汗をかかずにこの坂を上るなんてできないぐらい、とにかく勾配がキツいんです。

山脇学園の通学路としても

この近くにある山脇学園の生徒さんも、この牛鳴坂を通るルートが赤坂見附駅から来る場合の通学路になっています。下校時は坂を下りるので楽だと思いますが、毎日の登校ではこの坂を上るので、大変ですよね。

そして牛鳴坂で思い出したのが、ムソルグスキー作曲の組曲「展覧会の絵」の第7曲「ビドロ(Bydlo)」。ブィドロと呼ぶ方もいます。ビドロは「牛車」という意味なのですが、牛が重たい車を引いてノシノシとゆっくり歩いていく情景が目に浮かびます。そしてビドロにはポーランド語で「牛のように虐げられた人」という意味もあり、ムソルグスキーが牛車の歩みだけではなく弱者の人間の苦悩も込めたのではないかとも考えられています。

2分30秒程度の短めの曲ですが、この曲はとても考えさせられます。牛鳴坂を歩いていると、このムソルグスキーの「ビドロ」が脳内再生されてきたものでした。

末尾に、事故で亡くなられた作業員の方のご冥福をお祈りします。

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