フランツ・リストの傑作ファウスト交響曲。オーケストラとテノールを合唱による壮大な曲で、ゲーテのファウストの登場人物3人の性格がそれぞれ描かれています。サー・ゲオルグ・ショルティは1986年11月にシカゴ交響楽団と録音し、米国グラミー賞を受賞しました。
ヴラディーミル・アシュケナージはキャリア初期にフランツ・リストの作品を演奏していましたが、1970年に録音された超絶技巧練習曲集は高い集中力とカミソリのようなシャープなテクニックがただただすごいです。日本のレコード・アカデミー賞を受賞し、エフゲニー・キーシンからも高評価のアシュケナージのリストを紹介します。
ヴラディーミル・ホロヴィッツは晩年の1986年におよそ半世紀ぶりにベルリンでリサイタルを開きます。スカルラッティやシューマン、ラフマニノフ、スクリャービン、リスト、ショパンなどホロヴィッツが得意とした作品で聴衆を湧かせました。モシュコフスキの「鬼火」で締めて茶目っ気を感じるリサイタルです。
現代最高のピアニストの一人、マウリツィオ・ポリーニは1989年にフランツ・リストの難曲ピアノ・ソナタ ロ短調を録音しています。完璧なテクニックと圧倒的な音量、そして緩徐フレーズでの魅せる歌心など、この曲の最高峰の演奏を行っています。カップリングには1988年5月のウィーンでのリスト作品のライヴ・レコーディングも。
1971年にマルタ・アルゲリッチが録音した、リストのピアノソナタロ短調。超絶的な速さとインスピレーション溢れる演奏で、彼女の才能を余すところなく伝えています。カップリングのシューマンのピアニスト第2番も紹介。
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