20世紀を代表する指揮者の一人、ゲオルグ・ショルティ(1912〜1997年)。

「ラインの黄金」をレコーディングするショルティとウィーンフィル
「ラインの黄金」をレコーディングするショルティとウィーンフィル

ハンガリー出身の指揮者で、オペラ、オーケストラの両方で活躍しました。1969年から1991年までシカゴ交響楽団の音楽監督を務め、フリッツ・ライナー以来の第2の黄金時代を築いた他、ヨーロッパの名門オーケストラとも多く演奏、共演しました。

ちなみに米国グラミー賞をポップス含めて最も多く受賞しているのがショルティで、何と31個も受賞しています。特に米国からの評価が高かったです。日本でもレコードアカデミー賞を受賞していますし、イギリスでも1961年から音楽監督を務めたロイヤル・オペラ・ハウスでのオペラの活躍などが認められて、イギリスに帰化した1972年にナイトの称号を得て「Sir (サー)」が付くようになりました。

「椿姫」を指揮するサー・ゲオルグ・ショルティ(1994年)
「椿姫」を指揮するサー・ゲオルグ・ショルティ(1994年)

まずは見てください。このCDの山を。

所有するサー・ゲオルグ・ショルティのCD、DVD。およそ200枚あります
所有するサー・ゲオルグ・ショルティのCD、DVD。およそ200枚あります

こちらは私が所有しているショルティのレコーディングです。

私はクラシック音楽はピアノをずっと演奏してきましたが、聴くようになったのはヴラディーミル・アシュケナージから入りました。オーケストラに興味を持ってからはゲオルグ・ショルティばかりを聴くようになり、学生の頃から毎月コツコツとアルバイトしたお金でショルティのCDを買って愛聴してきました。

おかげで幅広い管弦楽やオペラを聴くようになり、溜まり溜まって、今やCDとDVD合わせて200枚ぐらいあります。

もちろん、ショルティの自伝も読みましたし、ドキュメンタリー映像「Journey of a lifetime」も見ています。

これで私のショルティに対する熱さが伝わったでしょうか?

ショルティはピアニストとしても活躍した時期がありましたが、指揮者としてはキャリアの最初からオペラを中心に活躍してきました。指揮者の中には、高年齢になると長時間のオペラを演奏する体力が無くなって管弦楽専門にシフトする指揮者もいますが、ショルティは晩年に80歳を過ぎても、オペラでバリバリと指揮していました。エネルギッシュはショルティの指揮の特徴でもあります。

また、オペラで磨いたダイナミックな演奏や、ドラマチックな表現を管弦楽の作品にも持ち込み、他の指揮者では聴けない緊迫感や魅力を引き出しています。また、引き締まった演奏もショルティの特徴です。

ヴァレリー・ゲルギエフは、ドキュメンタリーでショルティのことを「炎のような熱さと、氷のように(オーケストラを)コントロールして、そのコンビネーションによって驚くべき効果を生み出した」と語っていました。

そして特にシカゴ響との1970年代、80年代の話になりますが、楽譜に忠実な演奏を心掛けていました。主役はあくまでも作品で、それを足しも引きもせずに最大限引き出すのがショルティの音楽解釈の特徴だったと思います。特に2回おこなったベートーヴェンの交響曲全集は最たる例です。

ショルティは同時期のヘルベルト・フォン・カラヤンに匹敵するほど膨大なレコーディングを遺しています。ショルティってどんな指揮者だったんだろう、これから聴いてみようかな、と考えている方には全部を聴くのは多すぎると思います。

音楽評論家も太鼓判を押す『ニーベルングの指環』とマーラー第8番

まずは音楽評論家が太鼓判を押すショルティの名盤を先に紹介します。音楽評論家と言っても人間なので好き嫌いはあります。書いている人の名前で、「あぁ、この方はクナッパーツブッシュ贔屓だから」とか「カラヤンのばかり推薦している」とかやっぱりあります。

そんなアンチがいる中でもショルティの推薦盤に入るのが、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのヴァーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』の全曲録音と、シカゴ交響楽団とのマーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」

まずは指環から。英語版Wikipedia のショルティの記事に説明がありますが、ウィーンフィルとの全曲スタジオ録音は1999年にグラモフォン誌で、そして2012年のBBC の音楽マガジンで、それぞれ選ぶ史上最も偉大なレコーディングとして選ばれています。

また、2023年2月に発行された音楽之友社のムック本『新時代の名曲名盤500+100』でも、ヴァーグナーの指環の四部作の名盤第1位が全てショルティ盤でした。

新時代の名曲名盤500+100でニーベルングの指環で全て第一位を獲得したショルティ
新時代の名曲名盤500+100でニーベルングの指環で全て第一位を獲得したショルティ

そしてマーラーの交響曲第8番については、グラモフォン誌の50 Great Conductorsの記事にショルティも紹介されていて、オススメ・アルバムはマーラーの交響曲第8番となっています。また名曲名盤500+100でもマーラーの交響曲第8番の第1位がショルティ盤。

マーラー交響曲第8番「千人の交響曲」 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1971年)

英国や日本の音楽評論家もショルティと言えば指環とマーラーでしょう、というスタンスですが、ショルティアンを自称する私としてはそれだけではない、と言いたいです。

私的なオススメ10選

そこで、この記事では200枚のレコーディングを聴いてきた私が独自に選ぶ、ショルティの名盤10個紹介します。ショルティはオペラのレコーディングも数多いですが、オペラだと敬遠してしまう方もいると思いますので、なるべく管弦楽の作品を多めに紹介しますね。

なお、このブログは前身がFC2ブログでした。当ブログに移植せずに併用していますので、録音紹介の記事の中にはFC2ブログにリンクしていることをご了承ください。

ショルティと言えば、マーラーでしょう。1960年代からのマーラーの交響曲全集は、同時期のレナード・バーンスタインと並んでマーラーの真価を広く知らしめました。中でも、音楽監督を務めたシカゴ響との録音は格別で、交響曲第5番については最初の録音となった1970年と、再録音の1990年のライヴ録音と2種類あります。

どちらも甲乙つけがたいですが、音楽監督就任後の初の録音となった記念碑的な1970年をオススメします。

マーラー交響曲第5番 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1970年)
マーラー交響曲第5番 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1970年)

1969年にシカゴ交響楽団の音楽監督に就任したショルティ。初めての録音はマーラーの交響曲第5番でした。エネルギッシュで爆発するようなスケールの大きさはシカゴ響のすさまじさを感じるには十分すぎる演奏でした。

マーラーが続いて恐縮ですが、この第6番「悲劇的」もショルティを語る上で外せません。この録音も先程の第5番と同じ1970年ですが、4楽章トータルで76分56秒という速さで押し切っています。

シカゴ響のヴィルトゥオーソぶりが遺憾なく発揮されているだけではなく、第3楽章の切なさ・美しさも絶品です。

マーラー交響曲第6番「悲劇的」 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1970年)
マーラー交響曲第6番「悲劇的」 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1970年)

1970年に録音されたショルティとシカゴ響の初期の録音。シカゴ響のヴィルトゥオーソぶりが遺憾なく発揮された演奏で、速めのテンポで無慈悲に突き進む悲劇を生み出しています。アンダンテ楽章で魅せる官能美も聴き応えがあります。

ショルティはショスタコーヴィチのことをソ連共産党体制に迎合していた作曲家だと思っていて、作品を演奏するのは消極的でした。しかし、「ショスタコーヴィチの証言」を読んでからは考えが変わり、1980年代後半から演奏、録音をしています。

ショルティのショスタコーヴィチはどれも良いと思いますが、私はウィーンフィルとの交響曲第5番を推したいと思います。この作品を得意とするウィーンフィルですが、弦楽器の魅力が活きていて、美しくも凶暴的な演奏となっています。

ショスタコーヴィチ交響曲選集 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ショスタコーヴィチ交響曲選集 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

晩年1993年2月のウィーンでの録音。ウィーンフィルの弦楽器の魅力が活きていて、オーケストラを鳴らし切る手腕と引き締まったリズムが特徴。第1楽章と第4楽章が特に良いです。

ショルティはシカゴ交響楽団とベートーヴェンの交響曲全集を2回完成させていますが、どちらもオススメです。ここでは1回目の全集の第九(1972年)を挙げたいと思います。

楽譜に忠実な演奏ながら劇的な表現が聴き応えがあります。

ベートーヴェン交響曲第9番 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1972年)
ベートーヴェン交響曲第9番 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1972年)

楽譜に忠実な演奏をおこなっていますが、要所要所にオペラならではの劇的な表現を入れています。稲妻が落ちるような臨場感ある第九です。

ショルティはシカゴ響とブルックナーの交響曲全集を完成させていますが、交響曲第5番は第2弾の1980年1月の録音で、私が最も愛聴している録音です。第2楽章の美しさにはひれ伏すばかりです。

ブルックナー交響曲第5番 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1980年)
ブルックナー交響曲第5番 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1980年)

とにかく第2楽章の美しさがすごくて、こればかり繰り返し聴いています。第4楽章は弾むような弾力のある演奏。シカゴ響のメンバーがイキイキと演奏している姿が目に浮かびます。

ショルティはイギリスでの活躍も長かったので、イギリスの作曲家についても得意にしていました。エルガーのエニグマ変奏曲は

晩年のショルティは、シカゴ響の音楽監督のポストも辞し、自らが演奏したい曲をリラックスして指揮している感じがしますが、カラヤン亡き後のベルリン・ウィーンにも度々客演をおこなっていました。

1958年のヴァーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』の録音から長年連れ添ったウィーンフィルと、晩年の1996年に録音したエニグマ変奏曲。癒やされます。

エルガー『エニグマ変奏曲』 サー・ゲオルグ・ショルティ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1996年)
エルガー『エニグマ変奏曲』 サー・ゲオルグ・ショルティ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1996年)

ショルティが死去する1年前の1996年に録音されたもので、長年連れ添ったウィーンフィルと、極上のエルガーを聴かせてくれます。弦楽器の美しさが筆舌に尽くしがたいです。

日本のレコード・アカデミー賞を受賞した名盤です。

リヒャルト・シュトラウスの作品は、正確なリズムと官能美が要求されます。ショルティはオペラでも管弦楽曲でもR.シュトラウスを得意としていました。

R.シュトラウス 『ツァラトゥストラはこう語った』 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1975年)
R.シュトラウス 『ツァラトゥストラはこう語った』 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1975年)

金管セクションに定評のあるシカゴ響ですが、ここでもスケールの大きなブラスを聴かせてくれます。「ツァラトゥストラ」と「ティル・オイレンシュピーゲル」のアルバムは、米国グラミー賞と日本のレコード・アカデミー賞のダブル受賞した名盤です。

ショルティはハンガリーのリスト音楽院で学びましたが、そこではバルトーク、コダーイなどからも指導を受けています。作曲家直伝とも言えるハンガリーの作品では、ショルティは唯一無二の存在感を示していました。

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1980年)
バルトーク 管弦楽のための協奏曲 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1980年)

当時黄金時代を迎えていたシカゴ響らしく、特に金管のスケールの大きさがすごいです。第4楽章のショスタコーヴィチの「レニングラード」を揶揄するフレーズでは、アップテンポで演奏してシニカルな表情で行進し、弦で思いっきり嘲笑している感じを出しています。

第5楽章でも、冒頭の速いパッセージを指揮者にぴったりとシンクロして演奏できるシカゴ響の高い機能性がすごいです。

ショルティを語る上でオペラは外せないので、2つだけ入れたいと思います。

ヴァーグナー『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 サー・ゲオルグ・ショルティ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1975年)
ヴァーグナー『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 サー・ゲオルグ・ショルティ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1975年)

ウィーンフィルから官能的なヴァイオリンの美しさを引き出し、前へ突っ走るような躍動感がある演奏です。

「椿姫」のカーテンコール
「椿姫」のカーテンコール

1994年、ロイヤル・オペラ・ハウス(コヴェント・ガーデン)でのライヴ。テレビで生放送され、ソプラノのアンジェラ・ゲオルギューが爆発的に人気になったオペラです。

ブラームス ドイツ・レクイエム サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1978年)
ブラームス ドイツ・レクイエム サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1978年)

意外にもブラームスについては録音が少ないショルティですが、交響曲全集とドイツ・レクイエムはシカゴ響と録音してどちらも米国グラミー賞を受賞しました。中でもドイツ・レクイエムはオーケストラも合唱も最強と呼べるほどの素晴らしさです。

マーラー交響曲第8番「千人の交響曲」 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1971年)
マーラー交響曲第8番「千人の交響曲」 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1971年)

1971年の夏、音楽監督ショルティと首席客演指揮者ジュリーニとともにシカゴ響は初のヨーロッパ演奏旅行に出掛けます。その合間にウィーンでレコーディングされたのが、マーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」。グラモフォン誌が選ぶショルティのベストレコーディングに選ばれ、米国グラミー賞で2冠を受賞した名盤です。

ベルリオーズ 幻想交響曲 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1972年)
ベルリオーズ 幻想交響曲 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1972年)

名盤が多いサー・ゲオルグ・ショルティとシカゴ交響楽団の初期録音ですが、1972年5月に録音されたベルリオーズの「幻想交響曲」はその代表作。米国グラミー賞のベスト・アルバムを含む三冠を受賞しています。

ショルティ・ファンを自認する私が選ぶ名盤10個+おまけを紹介しました。いかがでしたでしょうか?

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コメント数:8

  1. 貴サイトを初めて閲覧しました。
    クラシック音楽批評サイトは他にもありますが、嫌味のない素直なコメントに好感をもちました(上から目線でごめんなさい)。
    ショルティがお好きとのこと。
    私もブルックナー・フェチで、ショルティのブルックナーは全て所有しています。3,5,6番が好みです。6番はやや表面的な感ありですが、その点5番は違和感無く楽しめます。確かに第2楽章は絶品ですね。
    これからも貴サイトを楽しませて頂きます。
    失礼致しました

    • クライバーフェチさん、サイトにお越しいただき、またコメントもいただいてありがとうございます。
      いえいえ、上からなんてとんでもないです。
      昔、音楽雑誌で好きな演奏家の録音に対して「平凡だ」や「聞き手に媚びている」など、辛辣な批評家のレビュー記事を読んで心を痛めたり、同じような演奏でもその批評家が贔屓にしている演奏家の録音だと大絶賛していることに疑問を感じたりしたので、なら自分でサイトを作ってしまおうと思ったのが元々のモチベーションです。
      ズバッと言う辛口のレビューのほうが閲覧ビュー数は集まるのかもしれませんが、それだと私が良くないと思った批評家の二の舞になってしまうので、否定的なことを書くことにはかなり気を遣っています。
      やっぱり検索サイトからこのサイトに来る方は、自分が良いと思った演奏を他の人はどう思っているのかと気になってたどり着いている方が多いので、不快に思うような書き方はしないように、それだけは心掛けています。
      ショルティのブルックナーについては、第6番を最初に聴きました。不気味さすら感じた第1楽章から、第2楽章になってからのあまりの美しさへの変貌は、今でも忘れない記憶です。

  2. ムジカじろう様
    今日は在宅勤務なので「スキ」を利用してコメントを書いています。
    私がショルティで気に入っている意外な作曲家はエルガーとハイドンです。
    エルガーの「エニグマ変奏曲」や行進曲・威風堂々。ハイドンの102番や太鼓連打。
    ショルティ特有の力みが無く、代わりに適度な外連味があってとても好きな演奏です。テキパキした切れのよさもありますね。
    ロンドン・フィルとの相性も良いのかも知れません。
    それと忘れてはならないのはマーラー「大地の歌」。マーラーはショルティの十八番で全然意外ではありませんが、私は実はマーラーは苦手なのです。オーケストラ伴奏付き歌曲集はたまに聴きますが、交響曲は(聴くとすれば)第9だけです(貴殿が推薦されているジュリーニ指揮シカゴ響)。
    なので「大地の歌」も例外的なのですがこの曲だけは愛聴しています。なかでもショルティ/シカゴ響はジュリーニ/ウィーン・フィルと共に良く聴きます。ルネ・コロのテノールもいいのですが、イヴォンヌ・ミントンのアルトがまた素晴らしい。寂寥感たっぷりに歌い抜きます。やはり「告別」は女声に限ります。
    貴殿の「大地の歌」お気に入りは誰の演奏ですか? お手隙の時にご返事頂けたら幸いです。

  3. ショルティ、私はマーラーなら第7番が一押し。第4楽章冒頭のティンパニの打ち出しのリズムのはぎれは、天下一品。
    彼のバルトークのオケコンも最高!

    そして、ベルリオーズの幻想かなぁ。

    他も名演、名盤が目白押しだけど!

    武蔵坊弁慶の音楽雑記帳の主より

  4. ショルティでの名盤というより、クラシックマニアの間では超が付くほどの名演奏の、ウィーンフィルとの1958~1965年にかけての演奏、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」がおすすめですね。いろんな指揮者の演奏の中でも、表現力がずば抜けていて、長時間に及ぶワーグナーの超大作ですが、完全に作品の世界に引き込まれて、むしろその世界に来たような、見事な演奏です。

     聞いたことが無い人は、聞いてみるといいかも。

  5. ショルティでの名盤というより、クラシックマニアの間では超が付くほどの名演奏の、ウィーンフィルとの1958~1965年にかけての演奏、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」がおすすめですね。いろんな指揮者の演奏の中でも、表現力がずば抜けていて、長時間に及ぶワーグナーの超大作ですが、完全に作品の世界に引き込まれて、むしろその世界に来たような、見事な演奏です。

     聞いたことが無い人は、聞いてみるといいかも

  6. 貴殿のサイトを拝見していて、大変うれしくなりました。ショルティ、私も大好きです。サイトでおすすめいただいた演奏で、まだ聴いたことがないものは今度聴いてみようと思います。自伝も先日 Amazon で購入して、興味のあるところを拾い読みしています。

    30年以上前ですが、学生オケに所属していたこともあり、オーケストラの曲をよく聴くようになりました。貧乏な学生時代、なけなしの金をはたいて購入して、何度も聴いた CD の半分以上はショルティだったように思います。

    最近、Apple Music がロスレスになってから、またクラシック音楽を聴き直し始めています。昔ならば CD購入にものすごく投資しなくてはいけなかったのが、サブスクで、同じ曲をいろんな演奏者で聴けるようになりました。便利な時代になったものです。

    多感な青春時代にショルティで聴きこんだマーラーなど、他の演奏だと、なんだか物足りなく感じてしまいます。先日、マーラーの6番を、他の超大物指揮者と超一流オーケストラの演奏で聴いてみて、「なんだかグダグタじゃない?」と感じてしまいました。それだけショルティの演奏がすごかったんだな、と初めて気が付きました。

    ブックマーク登録させていただきました。これからちょくちょく覗かせていただきます。

  7. 初めまして、こんにちは。

    現在47歳の僕は、鑑賞は主に帝王カラヤンから入りましたが、サー・ゲオルグ・ショルティ閣下のスコアに忠実な真面目で誠実な演奏を知り、彼に惹かれて検索したら、こちらに辿り着きました。

    僕は彼が録音したバッハ:ロ短調ミサ曲とマタイ受難曲が、とても大好きです!

    特にロ短調ミサ曲は、米国グラミー賞を受賞しているだけあって、本当に素晴らしいです。

    バッハ:ロ短調ミサ曲・マタイ受難曲は、僕の心と魂の拠り所ではありますが、ショルティ盤が一番に大好きです。

    そしてこちらで御紹介下さったコダーイ:<孔雀>変奏曲、エルガー:エニグマ変奏曲も素晴らしいですよね!
    やっぱりレコード・アカデミー賞受賞に輝くだけの事はあるなと、僕も思いました。

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