指揮者マリス・ヤンソンスはショスタコーヴィチとチャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調を2013年にバイエルン放送交響楽団と立て続けにライヴ録音しました。同じ番号、同じ調性によるロシアの作曲家の2つの作品をヤンソンスらしい熟考された解釈とバイエルン放送響の透き通った響きで聴ける1枚。
指揮者サー・ゲオルグ・ショルティは晩年になってショスタコーヴィチの作品に取り組みます。交響曲選集の最初を飾ったのが、1989年2月のシカゴ交響楽団との交響曲第8番。ゾクゾクとする雰囲気とパワフルさが感じられる快演です。
1997年から2004年までピッツバーグ交響楽団の首席指揮者に就いたマリス・ヤンソンス。意外にも録音は少なく、EMI、自主レーベルで計2アルバムだけ。ショスタコーヴィチの交響曲全集で第8番だけはピッツバーグ響を指揮して録音しました。リハーサルでヤンソンスの的確な指示も体験できます。
晩年に誤解を解いてショスタコーヴィチの作品に精力的に取り組んだサー・ゲオルグ・ショルティは、交響曲全集のレコーディングも進めていました。ショルティ逝去に伴い全集にはなりませんでしたが、1993年2月にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して録音した第5番は、立ち込める緊張感の中、シリアスな演奏をおこなっています。
ショスタコーヴィチを得意とした指揮者、マリス・ヤンソンス。1997年1月にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して交響曲第5番を録音していますが、これがヤンソンスにとってウィーンフィルとの初録音になりました。後に名誉団員となるほど良好な関係を築く両者の軌跡を感じます。
ショスタコーヴィチを得意とした指揮者マリス・ヤンソンス。交響曲全集を様々なオーケストラを指揮して完成させていて、第7番「レニングラード」はその最初を飾った1988年4月の録音。レニングラード・フィルとの緻密なアンサンブルでバランス感覚に長けた演奏です。
ベルナルト・ハイティンクは2006年のシーズンからシカゴ交響楽団の首席指揮者に就任していますが、CSO Resoundでライヴ録音を次々とレコーディングしています。2008年5月のショスタコーヴィチの交響曲第4番は、ゆったりとしたスケールで凶暴なほどの姿を描いています。米国グラミー賞受賞盤。
サー・ゲオルグ・ショルティのドキュメンタリー映像、「人生の旅(Journey of a lifetime)」。そのボーナス映像として、1977年10月のシカゴ交響楽団との演奏会の映像が収録。オール・ロシア作品のプログラムで、シカゴ響の機動力とスケール性を最大限引き出しています。
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