97歳にしてバリバリの現役
1927年7月生まれで御年97歳の指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット。今年も7月にドイツのバンベルク交響楽団と聖フローリアン修道院でブルックナーの交響曲第9番を演奏したり(紹介記事)、10月には来日してNHK交響楽団の公演で指揮したりと現役バリバリの活躍。
椅子に座って指揮棒を使わずに手だけで指揮するスタイルを取っていますが、指先から魔法が出ているかのような奇跡の音色を生み出しています。
フィルハーモニア管とマーラーの9番を
11月21日には英国のフィルハーモニア管弦楽団に客演し、ロイヤル・フェスティバル・ホールでマーラーの交響曲第9番を指揮しています。公式HP の情報によるとプログラムの前半はレオニダス・カヴァコスによるヴァイオリンと指揮の弾き振りでモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番K. 218 が演奏され、後半がブロムシュテットの指揮でマーラーだったようです。
マーラーの第9番の第4楽章の前半がフィルハーモニア管弦楽団の公式YouTube で公開されています。
対向配置で指揮台から見て第1ヴァイオリンが左、第2ヴァイオリンが右にいますね。マーラーの第9番の第4楽章はこの2つのパートだけで同じ旋律を奏でるところから始まるのですが、左右から浴びるように音が鳴っています。
11分ほどの動画でしたが、温かくて慈愛に満ちたブロムシュテットとフィルハーモニア管のマーラーを堪能しました。
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