ベルリンフィル初のベートーヴェン交響曲全集! アンドレ・クリュイタンス指揮(1957-60年)

ベートーヴェン交響曲全集 アンドレ・クリュイタンス/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1957-1960年)

このアルバムの3つのポイント

ベートーヴェン交響曲全集 アンドレ・クリュイタンス/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1957-1960年)
ベートーヴェン交響曲全集 アンドレ・クリュイタンス/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1957-1960年)
  • ベルリンフィル初のベートーヴェン交響曲全集!
  • フツーにすごい!クリュイタンスの堂々たるベートーヴェン
  • ステレオ録音で音質も良好

以前の記事でレコードショップのタワーレコードでワーナー・クラシックスのCD BOXが半額セールを開催していることをお伝えしましたが、そこで私はベートーヴェンの交響曲全集を3つ買いました。ヴィルヘルム・フルトヴェングラー&ウィーンフィル他、ヘルベルト・フォン・カラヤン&フィルハーモニア管、そしてアンドレ・クリュイタンス&ベルリンフィルです。どれも1950年代前後の録音なのでとても古い演奏なのですが、この時代だからこそできたような演奏ばかりで、今聴いても本当に良いなと思いますね。何というか、古いのに新しく聴こえます。

何年か前の新聞記事で、当時ベルリンフィルの首席指揮者を務めていたサイモン・ラトルのCDと同じくらい、1950年代以前のフルトヴェングラーのCDが売れているという記事を読んだのですが、確かに実際に聴いてみるとその気持がよく分かります。古くて音質が悪くても、それ以上にすごいものが聴けるならそれは買いますよね。

さてさて、世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。このオーケストラがベートーヴェンの交響曲全集を録音したならクラシック音楽最大の話題になっていましたが、かつての首席指揮者・芸術監督のヘルベルト・フォン・カラヤンは60年代、70年代、80年代にそれぞれ全集を完成させ、クラウディオ・アバドも2000年〜2002年にライヴで、そしてサー・サイモン・ラトルも2015年にライヴで完成させています。現在のマエストロ、キリル・ペトレンコが全集を録音するのでしょうか。

そんなベルリンフィルが初めてベートーヴェン交響曲全集を完成させたのは、誰が指揮したと思いますか?

やはりフルトヴェングラーやカラヤンあたりでしょうか?

違うんです。実はアンドレ・クリュイタンスというベルギー出身でフランスを拠点に活躍した指揮者だったんです。1957年から1960年にかけて録音されたものです。

このクリュイタンス&ベルリンフィルのベートーヴェン交響曲全集はEratoレーベルでの録音のCD5枚組で、現在はワーナー・クラシックスから販売されています。2017年にリマスターされた音源が2020年4月に再発売され、これがタワレコのセールで何と税込1,033円。安すぎて良いのかってぐらいの値段で、これならハズレても良いやと思って買ってみて早速聴いてみたら…フツーにすごい演奏でした!

9つの交響曲も、序曲も決して奇をてらうことはしていないので、安心して聴ける全集です。ベルリンフィルのサウンドがとても良いんです。古い録音なので音質はどうかなと心配したんですが、リマスターでだいぶノイズは減ったようで、聴いていても気にならないです。強いて言えば、金管の音が尖りすぎてしまっている感じがするぐらいでしょうか。

どれも堂々とした演奏で、先程紹介したフルトヴェングラーの交響曲全集もそうでしたが、この時代の巨匠が演奏したベートーヴェンは風格があって私は好きです。クリュイタンスで特に良かったと思うのは、交響曲第3番「英雄」と「エグモント」序曲。特に「エグモント」はゆったりとしたテンポで巨大な伽藍堂のように始まるのですが、クライマックスでは激動の渦へと引き込まれるようで、短めの曲ですが、とにかくすごい。

ベルリンフィル初のベートーヴェン交響曲全集で興味本位で聴いてみたのですが、全曲あっという間に聴き終えて、気付いたらクリュイタンスのファンになってしまいました。フランス音楽を得意としたクリュイタンスですが、これを聴くとドイツ音楽も本当にうまい。

オススメ度

評価 :5/5。

ソプラノ:グレ・ブロウェンスティーン
メゾ・ソプラノ:ケルステン・マイヤー
テノール:ニコライ・ゲッダ
バリトン:フレデリック・ガスリー
指揮:アンドレ・クリュイタンス
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団
録音:1957年12月10ー17日(第8番、第9番)、1958年3月10, 11, 13日(第5番)、1958年12月15-16, 18-19日(第3番)、1958年12月19日(第1番)、1959年4月4, 8-9日(第4番)、15-16日(第2番)、1960年3月2, 3, 9日(第6番)、1960年3月10, 14日(第7番)、1960年11月25日(フィデリオ序曲、アテネの廃墟)、ベルリン・グリューネヴァルト教会

iTunesで試聴可能。

特に無し。

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