ベルリオーズ:幻想交響曲、ラヴェル:ラ・ヴァルス クラウス・マケラ/パリ管弦楽団 (2024年)

1つ前の記事に続いて今日も指揮者クラウス・マケラの記事を書きます。

レコード販売ショップ、タワーレコードのクラシック音楽部門で、2025年のレコード販売ランキングが発表されましたが、輸入盤アルバムで第1位になったのが、パリ管弦楽団とのベルリオーズとラヴェルのアルバム。

2024年に録音されたベルリオーズの幻想交響曲と、ラヴェルのラ・ヴァルスが収録されています。

ベルリオーズの幻想交響曲は、若い音楽家が恋の悩みの絶望から服毒自殺を図ろうとして、死にきれず幻想を見て音楽的な映像となって現れるというもの。ベルリオーズ自身の恋が基になっています。

『夢、情熱』の副題が付いた第1楽章。マケラはまどろみの中に美しい第1ヴァイオリンの音色を浮かべています。この冒頭を聴くと、「こんな夢を見た。」で始まる夏目漱石の夢十夜を思い出します。パリ管の色彩豊かな響きで、透明なキャンバスに楽器の音色がくっきりとそれぞれの色を保ったまま折り重ねていくのがマケラの手腕。解像度の高い色彩感です。そしてスフォルツァンドでの突進するようなアゴーギクは魔術師のようなタクトです。

第2楽章の『舞踏会』では可憐に、第3楽章『野の風景』ではしんみりと、そして第4楽章『断頭台への行進』ではグロテスクに、第5楽章『魔女の夜宴の夢』では不気味に。マケラとパリ管は表情豊かに描き分けていきます。それをはっきりと伝える音質の高さ。

色彩豊かなラ・ヴァルス

続くラヴェルのラ・ヴァルスは渦が回り込んでくるような序盤から波のしぶきが飛ぶようなダイナミクス。静から動へのレンジが広いです。ここでもノリノリで指揮しているマケラの姿が思い浮かびますね。

フランス最高峰のオケのパリ管とのフランス音楽の決定盤。これは輸入盤の売上トップなのも頷けます。マケラの躍進は本当にすさまじいですね。

オススメ度

評価 :5/5。

指揮:クラウス・マケラ
パリ管弦楽団
録音:2024年9月 (ラ・ヴァルス), 12月 (幻想交響曲), フィルハーモニー・ド・パリ

Apple Music で試聴可能。

特に無し。

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