1970年代にサー・ゲオルグ・ショルティがシカゴ交響楽団と録音した1回目のベートーヴェンの交響曲全集。その中でも1972年に録音された交響曲第9番「合唱付き」は、オペラで鍛えたショルティらしく稲妻が落ちるような迫力があり、劇的な効果を生み出しています。
ドイツ=オーストリアを代表する指揮者、カール・ベームは最晩年の1980年11月に、ウィーンフィルとベートーヴェンの第九を再録音しました。全集のときよりも6分以上遅くなり、トータル79分という遅すぎるテンポで表現したかったものとは何なのでしょうか。演奏の感想を書いていきます。
レナード・バーンスタインとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は1979年9月にウィーン国立歌劇場でベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」をライヴ録音しています。濃厚なテイストと荒れ狂うような世界が繰り広げられています。
2000年5月1日のベルリン・・フィルハーモニー管弦楽団のヨーロッパ・コンサートは、初のベルリンでの開催となりました。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番と第九でクラウディオ・アバドが熱演をおこなっています。
2007年、2008年、そして2012年の来日公演直前に収録された、マリス・ヤンソンスとバイエルン放送響のベートーヴェン交響曲全集。ヤンソンスの円熟された音楽とバイエルン放送響らしいすっきりとした響きが特徴で特に偶数番号の交響曲がオススメです。
2018年1月11日にミュンヘンのフィルハーモニー・ガスタイクで行われたバイエルン放送交響楽団のコンサート。首席指揮者マリス・ヤンソンスの75歳祝賀ということで、ストラヴィンスキーの3楽章の交響曲、フンメルのトランペット協奏曲、ベートーヴェンのミサ曲ハ長調という異色なプログラムでした。
鬼才カルロス・クライバーのウィーンフィルデビューはベートーヴェンの交響曲第5番でした。録音嫌いとキャンセル魔として知られるクライバーですが、残された演奏は天下一品。この「運命」でも背筋がゾクゾクする名演を繰り広げています。
ソ連出身のピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテルはベートーヴェンのピアノソナタ第17番「テンペスト」を得意として、録音も数多いです。1961年にロンドンのアビー・ロード・スタジオで録音されたものは、超絶的な技巧に加えて、詩情豊かな音楽を聴かせてくれます。
サー・ゲオルグ・ショルティとシカゴ交響楽団の2回目のベートーヴェン交響曲全集から第3番「英雄」を紹介。旧録以上に低音部の厚みが増し、迫力と美しさが両立する演奏で、数ある「英雄」の録音の中でも特に素晴らしい演奏だと思います。
イタリア出身の名指揮者カルロ・マリア・ジュリーニは晩年にミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団を指揮してベートーヴェンの交響曲第1番から第8番を録音しました。旋律を最大限に引き出した個性的な演奏で、とてつもなくゆったりとしたテンポにジュリーニならではの歌心が溢れています。
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