
気鋭のカネラキスがチャイコフスキー2曲を録音
今日紹介するのはアメリカ出身の指揮者、カリーナ・カネラキスの新盤です。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者を務め2023年3月と2024年11月にロイヤル・フェスティバル・ホールで演奏したチャイコフスキーの交響曲第5番と第6番のアルバム。配信では2025年10月24日からリリースされていましたが、CDでは2026年1月6日に販売開始。こちらの記事で書いたようにカネラキスは個人的に注目している指揮者ですので、紹介できるのを楽しみにしていました。
ロンドンフィルの自主レーベルによる録音で、5番も6番も1回の演奏会のライヴの一発撮り。配信では気付かなかったのですがCD冊子には、交響曲第5番の演奏時の写真があって、カネラキスの左から右へ第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、そして一番右側が第2ヴァイオリンという順。対向配置です。写真で見るとロンドンフィルのメンバーは女性が多く、第2ヴァイオリンは10名中9名、ヴィオラも半数以上、他の弦セクション、木管、金管にも女性の方が多くいます。写真だと客席最前列がぽっかり空いてしまっているので満員にはならなかったですが、演奏自体は目を見張るもの。
暗から光へ 〜交響曲第5番〜
交響曲第5番は暗から光へのストーリーが明瞭です。闇に包まれて救いがないかのように始めた第1楽章では、徐々にヴィヴィッドな音響で色彩豊かにクライマックスを作り出し、静けさに吸い込まれるように消えていきます。続く第2楽章ではためらいのようで、第3楽章では活気、そして第4楽章では堂々と行進していくよう。光が輝きを放ち、最後に加速して幕を下ろします。
色彩豊かな交響曲第6番
交響曲第6番『悲愴』はカネラキスの豊かな色彩感覚と、それに応えるロンドンフィルのカラフルな音色が見事。特に第3楽章でこのコンビの特徴を感じます。第4楽章では健康的な音色なので病的な悲愴を望む方には不向きですが、ゆったりとしたテンポで紡がれていくチャイコフスキーの旋律が美しいです。そして天に向かって吠えるような激しい気持ちを吐露し、消え入るように静まり返るドラマティックさも。
オススメ度
指揮:カリーナ・カレナキス
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2023年3月15日(第5番)、2024年11月2日(第6番), ロイヤル・フェスティバル・ホール (ライヴ)
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試聴
Apple Music で試聴可能。
受賞
新譜のため未定。







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