イタリア出身の指揮者ジュゼッペ・シノーポリは、イギリスのフィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者時代に、マーラーの交響曲全集を完成させました。心理学を学んだシノーポリによる独自の解釈で、決して表面的な美しさやエキゾチックさだけではない新たなマーラー像を描いています。
カルロス・クライバーが得意とした、R.シュトラウスの楽劇「ばらの騎士」。1979年5月〜6月のバイエルン国立歌劇場での公演がDVDとしてリリースされています。クライバーのジェットコースターのようなスリリングな指揮、歌手陣の二重唱、三重唱も見事です。
ドイツ=オーストリアを代表する指揮者、カール・ベームは最晩年の1980年11月に、ウィーンフィルとベートーヴェンの第九を再録音しました。全集のときよりも6分以上遅くなり、トータル79分という遅すぎるテンポで表現したかったものとは何なのでしょうか。演奏の感想を書いていきます。
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