2006年から2012年にマリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団が完成させたブラームスの交響曲全集のレビューです。得意の交響曲第1番、牧歌的な第2番、そして優雅な第3番、枯淡の第4番と、透明感あるバイエルン放送響のハーモニーで魅了する演奏。特に第2番は名演だと思います。
オーケストラの定番レパートリー、ブラームスの交響曲。4つの中では苦悩が感じられる第1番が特に演奏回数が多いですが、牧歌的な第2番、優雅な第3番、枯淡の美しさがある第4番と、全て名曲です。古今東西、数多いブラームスの交響曲のレコーディングの中から良い演奏を見付けるのはなかなか大変。これまで聴いてきたオススメを紹介します。
マリス・ヤンソンスはオペラをほとんど指揮しませんでしたが、ヴァーグナーの管弦楽曲はいくつか録音しています。2008年3月にバイエルン放送響とライヴ録音した演奏は、ヤンソンスらしいまろやかさ、極上の美しさが特徴です。
2019年11月8日、ニューヨークのカーネギー・ホール。マリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団は、R.シュトラウスとブラームスのプログラムで演奏を行いました。体調不良だったヤンソンスの最後のコンサートとなり、3週間後に他界されてしまいます。儚くて美しい、極限美のラスト・コンサートです。
2007年、2008年、そして2012年の来日公演直前に収録された、マリス・ヤンソンスとバイエルン放送響のベートーヴェン交響曲全集。ヤンソンスの円熟された音楽とバイエルン放送響らしいすっきりとした響きが特徴で特に偶数番号の交響曲がオススメです。
2018年1月11日にミュンヘンのフィルハーモニー・ガスタイクで行われたバイエルン放送交響楽団のコンサート。首席指揮者マリス・ヤンソンスの75歳祝賀ということで、ストラヴィンスキーの3楽章の交響曲、フンメルのトランペット協奏曲、ベートーヴェンのミサ曲ハ長調という異色なプログラムでした。
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