現代最高のピアニストの一人、エフゲニー・キーシンは、ドイツ・グラモフォン・レーベルに移籍し、第1弾がベートーヴェンのライヴ録音集。2006年から16年までの世界各地でのリサイタルの音源です。ノイズがひどいですがキーシンの深化を感じる貴重なアルバム。
ピアノの詩人、フレデリック・ショパン。彼の傑作である4つのバラードは技巧も表現力も要求される難曲。アルトゥール・ルービンシュタイン、ヴラディーミル・アシュケナージ、クリスティアン・ツィメルマン、マウリツィオ・ポリーニなどなど、これまで聴いた名ピアニストたちのバラードのレコーディングから、オススメの演奏、名盤を紹介していきます。
エフゲニー・キーシンは1998年にショパンのバラード全集を録音しています。まだ26歳のときの演奏で、神童からベテランの域へ進もうとするキーシンの迷いや試行錯誤を感じる演奏です。16分音符の正確な打鍵は素晴らしいですが、解釈が独特なので好みは分かれるところでしょう。
エフゲニー・キーシンは自伝でカルロ・マリア・ジュリーニに対して尊敬の念を抱いていたことが明らかになっていますが、1992年5月、サルヴァトーレ・アッカルドの代役として、キーシンはジュリーニ/ウィーンフィルと共演し、シューマンのピアノ協奏曲を演奏します。
NHK音楽祭2011で高い注目を受けたのは、エフゲニー・キーシンがソリストを務めた第4夜。気心の知れたヴラディーミル・アシュケナージの指揮でシドニー交響楽団とショパンのピアノ協奏曲第1番を披露しました。後半はアシュケナージ得意のラフマニノフの交響曲第2番を熱演。
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