生誕85周年のヴラディーミル・アシュケナージ
ピアニスト兼指揮者のヴラディーミル・アシュケナージ。1937年に旧ソ連のゴーリキー生まれで現在はアイスランド国籍でスイスに暮らしています。
バッハのイギリス組曲のアルバムレビューで書きましたが、2019年12月でコンサートなどの公の場での演奏活動から引退したアシュケナージ。今年2022年が85歳のアニバーサリーで、日本でもユニバーサルミュージックからアシュケナージの録音の国内盤が再リリースされています。
こちらで紹介した1963年3月のラフマニノフのピアノ協奏曲第3番でデッカ・レーベルに初録音したアシュケナージは、デッカを代表する演奏家の一人で、本当に長い期間レコーディング活動をおこなっています。(過去形で書かないのは公の演奏活動としては引退しても録音活動はおこなっているためです。)
85歳記念として、デッカから嬉しいリリースが出ました。
ヴラディーミル・アシュケナージソロ録音全集がリリース
ヴラディーミル・アシュケナージソロ録音全集 (Vladimir Ashkenazy Complete Solo Recordings)です。
ピアノソロ録音だけですが、CD89枚+Blu-ray Audio 1枚で計90枚組という大作。
私はクラシック音楽を聴き始めて以来のアシュケナージのファンなので、彼の録音はほとんど持っています。なのでこれまでのアシュケナージのアニバーサリー毎のCDセットはスキップしてきたのですが、今回はかなり迷いました。
デッカでのソロ録音全集ですもの。
CDで聴いていないアルバムはApple Musicの音楽配信で聴いているのですが、全てのアルバムを取り扱っていなくて、ハンマークラヴィーアの旧録音(1967年)とか聴けずにいます。音楽配信の素朴な疑問なのですが、CDセットの録音全集とかはカタログに載らないんですよね。そのアルバムさえ聴ければかなりの曲を聴けるのですが。
とは言え、悩んでいても先に進まないので、思い切ってポチりました。
それが本日届きました。巨大な段ボールを開封すると中にはこれが。
表紙のアシュケナージの写真からして初めて見ました。分厚いブックレットにも日本語訳で解説が書いてありました、いつかじっくり読もうと思います。
3種類あるハンマークラヴィーアの録音のうち、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集に収録されている1980年のデジタル録音「以外」の2つを早速聴いています。やはりアプローチの違い興味深いです。
それぞれのアルバムについてはまた聴き込んでから紹介していきたいと思います。
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