サー・サイモン・ラトルはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任した2002年9月の初めに、マーラーの交響曲第5番をライヴ録音しています。ベルリンフィルの総力を引き出しつつラトルらしくオーケストラをドライブ。ドイツのエコー賞とオランダのエジソン賞を受賞した名盤です。
サー・サイモン・ラトルの次にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任したキリル・ペトレンコ。録音に積極的では無いですが、ベルリンフィルとの初録音としてチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」を2017年3月にライヴ録音しています。ベルリンフィルの自主レーベルから発売されました。
リヒャルト・シュトラウスを得意としたサー・ゲオルグ・ショルティは、「ツァラトゥストラはかく語りき」と「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」をシカゴ交響楽団と1975年5月に録音しています。スーパーオーケストラの面目躍如の演奏で、日本のレコードアカデミー賞と米国グラミー賞をダブル受賞した名盤です。
ヴラディーミル・アシュケナージはスクリャービンの第一人者でもあり、ピアノ・ソナタや交響曲の全集を完成させています。ピアノ・ソナタは1972年から84年にかけて録音され、1977年6月に録音された第2番はオランダのエジソン賞を受賞した名盤です。詩情と情熱を感じさせます。
イタリア出身の名指揮者カルロ・マリア・ジュリーニは、1980年代にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とブルックナーの後期交響曲を録音し、いずれも名演奏の評価を得ています。1986年6月にレコーディングされた第7番では、歌心と慈愛さに満ちていますが、クライマックスでは壮大さも持つなど形態美を感じさせてくれます。
鬼才の指揮者テオドール・クルレンツィスと、ムジカエテルナは2015年2月にベルリンでチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」をセッション録音しています。大胆で繊細な表現は唯一無二で、日本のレコード・アカデミー賞の大賞とオランダのエジソン賞を受賞した名盤。
モーツァルトの生誕250周年のアニバーサリーだった2006年にリリースされた、マウリツィオ・ポリーニがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を弾き振りしたピアノ協奏曲第17番と21番。円熟味のあるポリーニのピアノと、しなやかな響きのウィーンフィルの理想的な演奏です。レコ芸のリーダーズ・チョイスで1位に選ばれたアルバム。
ドイツ=オーストリア音楽の巨匠指揮者であったカール・ベームは、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」を5回録音しています。1963年のバイロイト音楽祭や来日公演でのライヴ録音やウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との全集でのセッション録音、さらには壮年期から晩年まで変化していくベームの音楽を聴き比べて徹底比較します。
2021年のクラシック音楽は、コロナ下ではありましたが演奏会や音楽祭が戻ってきた1年。YouTubeでのライヴ配信でリアルタイムで視聴できたショパン国際コンクールでの日本人の快挙や、ベルナルト・ハイティンク逝去、クリスチャン・ツィメルマン来日リサイタルなど、今年の出来事を振り返ります。
ヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は2回目となるマーラーの交響曲第9番の録音を1982年9月にライヴでおこないました。解釈はより自然体となり、ライヴならではの血が通った表現を見せています。第4楽章の儚さにも脱帽。日本のレコード・アカデミー賞と英国グラモフォン賞をダブル受賞した名盤です。
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