少年
ねぇ、おじさん、今度クラシック音楽のコンサートに行くことになったんだよ。
おー、それは良かったね。
クラシックおじさん
少年
それでね、まだ暑いし、普段着ているTシャツと半ズボンで行こうと思うんだけど、良いのかな。
ドレスコードは書いてあったかい?
クラシックおじさん
少年
ドレスコード?
こういう服を着てください、という指示のことさ。
クラシックおじさん
少年
いや、チケットに書いてなかったし、申込み確認のメールをお母さんが読んだときもドレスコードなんて言っていなかったなぁ。
じゃあドレスコードは無さそうだね。ならどんな服でも大丈夫さ。
クラシックおじさん
少年
そうなんだ、良かった。何かお母さんが襟付きの長袖を来ていきなさいって言うから、暑くてやだなーって思ってたんだ。
なるほど。確かに夏のコンサートとかだとTシャツで来る人もいるし、大人でも半ズボンの人もいる。けど、僕は夏でも半袖シャツの上に薄手のジャケットは羽織るよ。
クラシックおじさん
少年
え、何で?暑いじゃん。
もちろんホールの外では脱いでいるよ。コンサートホールはエアコンが結構効いているから、演奏中に寒いと感じることもあってね。ジャケットならひざ掛け代わりにもなるだろう。
クラシックおじさん
少年
確かに。
あとね、コンサートは演奏する人にとっても、聴く人にとっても、特別なイベントだ。指揮者だってオーケストラのメンバーだって、夏でも燕尾服やスーツ姿だろう。演奏の中身だけでなく外見も最高のものを提供しようとしているんだ。聴くほうもオシャレな服を着ていくと、その特別感がよりアップするだろう。そして演奏が一際特別なものに感じられる。
クラシックおじさん
少年
へー。
ドレスコードが無い限りは好きな格好で行けば良いよ。けど、形から入るのも結構大事だぞ。
クラシックおじさん
少年
ありがとう、おじさん!
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