カール・ベームはベートーヴェンの第九交響曲を何度か録音していますが、1957年にウィーン交響楽団と録音したものはモノラル録音ながら溢れる熱気を伝えています。全体的に厳しく質実剛健という印象ですが第3楽章の慈愛に満ちた演奏はベームならではでしょう。
ゲオルグ・ショルティは最初のマーラーの交響曲全集をコンセルトヘボウ管、ロンドン響、シカゴ響を振り分けて完成させていますが、その中で第9番は1967年にロンドン響と演奏しました。ボルテージが高い演奏で全体的にエネルギーがみなぎっています。第4楽章の厚みのある美しさも見事です。
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