充実期を迎えたラトル&バイエルン放送響とのマーラー、ついに第2番が
首席指揮者サー・サイモン・ラトルとマーラーの交響曲をライヴ録音しているバイエルン放送交響楽団。第9番、第6番『悲劇的』、第7番『夜の歌』とリリースして、ついに第2番『復活』が10月にリリースされました。3月にミュンヘンのイザール・フィルハーモニーでライヴ録音されたもの。

2026年の来日公演でも11月24日に東京芸術劇場で『復活』を演奏する予定で、ソプラノとメゾ・ソプラノ、合唱は録音と違いますが、『復活』の予習にはもってこいです。私は2024年11月のサントリーホール公演でブルックナーの交響曲第9番を聴いてきましたが、充実期を迎えているラトルとバイエルン放送響。今回の来日公演でも、ラトル得意の『復活』で間違いなく記憶に残る演奏会になりそうです。
今年は9月にもサー・アントニオ・パッパーノ指揮ロンドン交響楽団のサントリーホール公演でマーラーの『復活』を聴いたばかり。幸せです。
演奏会時間は速めに
ラトルの『復活』はこれが3回目の再録音ですが、演奏時間を比較すると今回のものが一番速いです。
| 録音 | 第1楽章 | 第2楽章 | 第3楽章 | 第4楽章 | 第5楽章 | トータル |
|---|---|---|---|---|---|---|
| バーミンガム市響 (1986) | 23:52 | 10:16 | 11:18 | 5:07 | 35:10 | 85:43 |
| ベルリンフィル (2010) | 24:21 | 10:14 | 11:33 | 5:20 | 35:04 | 86:32 |
| バイエルン放送響 (2026) | 22:11 | 9:34 | 11:19 | 5:20 | 32:31 | 82:44 |
特に第1楽章と第5楽章で前2つとの差が顕著です。
CD の冊子に載っている写真を見ると、ソプラノとメゾ・ソプラノとも指揮者の左手奥にいて、第1ヴァイオリンの斜め後ろでタムタムの手前。ラトルがベルリンフィルを指揮した2010年の演奏会では、第4楽章『原光』ではメゾ・ソプラノが左手奥にいましたが、第5楽章ではソプラノがステージ正面から見て奥の合唱の左手前、メゾ・ソプラノが右手前でした。パッパーノ&ロンドン響は指揮者の左手にソプラノ、右手にメゾ・ソプラノを配置していましたが、ソロとして際立たせたいか、オケと溶け合うようにしたいかが変わりますね。
シャキシャキとした自然体
ベルリンフィルとは始めの葬送行進曲から重々しかったですが、オケがバイエルン放送響に変わり、シャキシャキとした響きに。さらにラトル自身もリラックスしたかのような自然体になっています。
第3楽章ではそれぞれの楽器が代わる代わるメロディを紡いでいくのですが、当該パートがすっとリードして、お互いをよく聴いているオケの特徴が出ています。
第4楽章の終わりで静まった後に、第5楽章の始まりでワっと爆発させるのが、ラトル得意のハイドンのように、ユーモアたっぷり。
オススメ度
ソプラノ: ルイーズ・オルダー
メゾ・ソプラノ: ベス・テイラー
バイエルン放送合唱団 (合唱指揮: ペーター・ダイクストラ)
指揮: サー・サイモン・ラトル
バイエルン放送交響楽団
録音プロデューサー: クレメンス・デラー
録音エンジニア: クレメンス・カンプ
マスタリングエンジニア: クリストフ・スティッケル
録音:2026年3月18-20日, イザールフィルハーモニー・イン・ガスタイク (ライヴ)
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試聴
Apple Music で試聴可能。
受賞
新譜のため未定。







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