
25年ぶりの来日公演も好評だったサラステ&ヘルシンキフィル
今回紹介するのは、首席指揮者ユッカ=ペッカ・サラステとヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団のアルバム。
10月に25年ぶりに来日公演を果たしたヘルシンキフィル。私は埼玉・川口の演奏会に行ってきましたが、翌日のサントリーホールでも好評だったと聞いています。
演奏会の感想はペッカ・サラステとヘルシンキフィルが来日。角野と協演した埼玉・川口公演を聴く (2026年10月12日) に書きました。
メインのシベリウスの交響曲第5番は暗譜で指揮していたサラステ。フィンランド出身の指揮者が、フィンランドのオーケストラで、フィンランドの作曲家を演奏することには並々ならないプライドを感じました。
ザ・シベリウス
その演奏会で聴いたシベリウスがあまりにも良かったので、早速購入したのがこのシベリウスの交響曲全集。サントリーホール公演ではサラステのサイン会もあって知人はそこで購入したと言っていましたが、川口公演ではなかったので後日買いました。6月26日にリリースされていて、輸入盤と、日本語の解説が付いた輸入盤・国内流通仕様の2種類がありますが、私は輸入盤にしました。どちらもCD 3枚組です。
レコード・レーベルはOndine。あまり馴染みがないですが、フィンランドのレコード会社です。フィンランドの指揮者、フィンランドのオーケストラ、そしてフィンランドのレーベルで送り出すこのアルバム。まさにザ・シベリウスと言いたくなるフィンランドの誇りを感じます。
決定盤と呼べる素晴らしい出来
交響曲第1番だけがセッション録音で、第2番から7番はライヴ・レコーディング。第2番と5番には終演後の拍手も収録されています。出版社の情報も載っていて、交響曲第1番、2番、4番がブライトコプフ・ウント・ヘルテル社、第3番がリーナウ社、第5番、6番、7番がヴィルヘルム・ハンセン社です。
シベリウスの交響曲全集は私はクラウス・マケラとオスロ・フィルハーモニー管弦楽団のアルバムが好みで何回も聴いていますが、このサラステ&ヘルシンキフィル盤も決定盤と呼べる素晴らしい出来。他の管弦楽曲は含まれずに交響曲7つだけ、というのも私にとっては嬉しいです。
サラステは引き締まったテンポを取り、雄大。ヘルシンキフィルの音色はどこまでも温かく、弦は美しく、木管はふくよかで金管は柔らかいです。7曲全てが素晴らしい出来ですが、第2番では第4楽章の第2主題の再現部で、弦のうなるような音型が静かに、けれでも執拗に聴こえる中に木管の主題が浮かぶようでしたし、第4番では第1楽章に怒りのような激しい感情をぶつけたり、第5番では第1楽章のクライマックスで息もつけないほど加速していたり (これは川口公演でも同じ解釈)、緩急が見事。
あまり注目されていないアルバムですが、これからも聴き続けたいシベリウスの名盤。
指揮:ユッカ=ペッカ・サラステ
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
エグゼクティブ・プロデューサー:ヨエル・ヴァルキラ (Joel Valkila)
録音プロデューサー:セッポ・シーララ (Seppo Siirala, 第1番), トーレ・ブリンクマン (Thore Brinkmann, 第2番-5番), ベルンハルト・ギュトラー (Bernhard Guettler, 第6, 7番)
録音エンジニア:エンノ・マエメツ (Enno Mäemets)
録音アシスタント:ヴィレ・クウッカ (Ville Kuukka)
録音:2024年11月6-7日 (第5番, ライヴ), 2024年11月20-21日 (第6番, 第7番, ライヴ), 2025年4月2-3日 (第4番, ライヴ), 2025年12月13-14日, 18-19日 (第2番, 第3番, ライヴ), 2026年1月13日 (第1番, セッション), ヘルシンキ・ミュージック・センター
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試聴
Apple Music で試聴可能。
受賞
新譜のため未定。







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