ヘルシンキフィルが25年ぶりの来日公演
北欧で最古のオーケストラ、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団。1882年に創設されて140年を超す歴史を持ち、母国フィンランドの作曲家ジャン・シベリウスの交響曲第1番から6番までの初演をおこなった由緒あるオケ。
そのヘルシンキフィルが首席指揮者のユッカ=ペッカ・サラステと日本に来ています。ヘルシンキフィルは何と25年ぶりの来日公演だそうです。
私は10月12日(祝・月)の埼玉・川口公演に行ってきました。
リニュアルオープンしたフカガワみらいホールで
川口総合文化センター・リリアは2年間の工事を経て今年7月にリニュアルオープンしたばかり。メインホールのフカガワみらいホールが本日の舞台です。

曲目は
- シベリウス:組曲『ペレアスとメリザンド』 Op.46より
- 第1曲 城門にて
- 第2曲 メリザンド
- 第7曲 間奏曲
- 第8曲 メリザンドの死
- プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26
- (アンコール) ガーシュイン作曲 角野編曲:アイ・ガット・リズム
- シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 Op.82
- (アンコール) シベリウス:夜想曲『ペルシャザルの饗宴』より
- (アンコール) シベリウス:組曲『カレリア』Op.11より第3曲 行進曲風に
この演奏会ではカーテンコールも含めて撮影NG だったので見返す写真がないのですが、オケは標準配置で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、そして右手にチェロ、右奥にコントラバスという配置。
フカガワみらいホールは客席が階段状になっているので、他のホールでは奏者が見えないステージ中央の木管の方たちもよく見えました。
角野フィーバーで、サントリーホール公演なんかは完売でしたが、こちらはS席でも1階の右側とかは1列ほぼ空いているところもありましたね。川口は穴場です。

北欧の深み
ご当地シベリウスの『ペレアスとメリザンド』の組曲から多彩な表情を見せる選曲。ペッカ・サラステと息の合ったコンビで聴かせるヘルシンキフィル。続くプロコフィエフの協奏曲では北欧らしい柔らかいサウンドでピカソのようなモダンな色使いを見せます。角野隼斗はパワー型ではなく奥深さで聴かせるタイプのピアニストなので、第1楽章と3楽章ではオケの響きに埋もれてしまう (ヘルシンキフィルも爆音というわけではないのに) ところもありましたが、第2楽章で描いた世界は印象的でした。ペッカ・サラステはテンポの操りがニュートラル。
後半のシベリウスの交響曲第5番。やはりうまいです。この曲では指揮者も暗譜でした。第1楽章では最後に息も付けないほど高速で走り、第3楽章では白鳥が飛び立っていくようにホルンの温かい旋律が心に残りました。ヘルシンキフィルで聴くシベリウスは最高のご馳走でした。
交響曲が終わっても奏者の譜面台には楽譜が置いてあったので、アンコールはあるだろうと思ったら1曲目が夜想曲。それが終わるとチューバ奏者と打楽器2名が加わり、もう1曲アンコールやってくれるんだなと思ったら、2曲目はカレリアから行進曲。アンコールもシベリウスで飾ってくれました。
ピアノ:角野 隼斗
指揮:ユッカ=ペッカ・サラステ
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
演奏:2026年10月12日, 川口総合文化センターリリア・フカガワみらいホール






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