ベルナルト・ハイティンクは2006年のシーズンからシカゴ交響楽団の首席指揮者に就任していますが、CSO Resoundでライヴ録音を次々とレコーディングしています。2008年5月のショスタコーヴィチの交響曲第4番は、ゆったりとしたスケールで凶暴なほどの姿を描いています。米国グラミー賞受賞盤。
マウリツィオ・ポリーニは1980年代にシューベルトの後期ピアノソナタを録音しました。ピアノソナタ第19番、第20番、第21番、アレグレット、そして3つの小品。圧倒的なピアニズムと歌心による驚かされるシューベルト演奏で、日本のレコード・アカデミー賞を受賞した名盤です。
コロナ下でも万全の対策で開催されたザルツブルク音楽祭2020。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団はクリスティアン・ティーレマンと登場し、エリーナ・ガランチャ独唱によるヴァーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集とブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」を演奏しました。こだわりの両翼配置による壮大な演奏です。
今聴いてもすごい指揮者、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー。1951年にベルリンフィルを指揮して録音したシューベルトの交響曲「ザ・グレート」では、大胆なテンポの変化やメリハリのついた静から動への表現が見事です。古い録音なので音質は少し良くないですが、それ以上にフルトヴェングラーに驚かされた一枚でした。
名指揮者サー・ゲオルグ・ショルティは晩年の1996年4月にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とコダーイ、ブラッヒャー、エルガーの変奏曲を録音しました。晩年のリラックスした慈愛に満ちた演奏で、「孔雀」での荘厳さや「エニグマ」での奥深さに驚かされます。
ゲオルグ・ショルティは1958年からウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とヴァーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』の全曲スタジオ録音を実施しました。その大トリを飾ったのが、第二夜『ヴァルキューレ』。ジェームス・キング、レジーヌ・クレスパン、ビルギット・ニルソン、ハンス・ホッターと豪華な歌手陣が見事な存在感を示しています。
カール・ベームがバイロイト音楽祭で『トリスタンとイゾルデ』を指揮した1966年の伝説的なライヴ録音。ベームの代表的な録音で、本場の音楽祭ならではのドラマティックな演奏で魅了してくれます。ビルギット・ニルソンの圧倒的な歌声も見事。日本のレコードアカデミー大賞を受賞した名盤です。
ヴァーグナーの楽劇を演奏するためのイベント、バイロイト音楽祭。ベートーヴェンの第九も演奏が許される慣習があり、1963年7月にはカール・ベーム指揮で第九の演奏がされました。そのレコーディングは、モノラル録音ながら、フルトヴェングラーを彷彿とさせるような圧倒的な演奏をおこなっています。
ヴラディーミル・アシュケナージは盟友ベルナルト・ハイティンクとともに1981年と1982年にブラームスのピアノ協奏曲を録音しています。オーケストラは第1番がロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団でいぶし銀の渋さで魅了し、第2番はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が柔らかい音色で理想的な演奏をおこなっています。
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