ブルックナーを得意としたベルナルト・ハイティンクは録音も数多いですが、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とは交響曲全集も完成させています。その一方で1978年に録音されたもう一つの交響曲第7番の録音もあり、アナログ時代の柔らかい響きで穏やかな演奏をおこなっています。
リッカルド・シャイーは首席指揮者を務めていたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と1988年から91年にかけてシューマンの交響曲全集を録音しています。コンセルトヘボウ管のきらびやかなサウンドを活かし、フレッシュな演奏に仕上がっています。後のゲヴァントハウス管とのマーラー編曲版による全集とは違うテイストです。
ショスタコーヴィチを得意としていたマリス・ヤンソンスは交響曲第7番「レニングラード」は何回も演奏、録音しました。2006年1月にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮した「レニングラード」のライヴ録音は、コンセルトヘボウ管を鳴らし切り、美しさと弩級の迫力で聴くものを感動させます。
リッカルド・シャイーとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団は1989年から2004年に掛けてマーラーの9つの交響曲を録音し、全集を完成させました。その最初となった交響曲第6番「悲劇的」はゆったりとしたテンポで丁寧に演奏されていきます。レビューを記事にまとめました。
マリス・ヤンソンスが2010年1月にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮したラフマニノフの交響曲第2番のライヴ録音。ヤンソンス3回目のこの曲の録音となりましたが、ラフマニノフを得意とするコンセルトヘボウ・サウンドで、まろやかで極上のラフマニノフを聴かせてくれます。
2008年5月29日、マリス・ヤンソンスは当時首席指揮者を務めていたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮してベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を録音しています。爆発するような力強さ、ほとばしる情熱を感じる演奏です。コンセルトヘボウ管によるベートーヴェン交響曲全集にも収録。
カルロ・マリア・ジュリーニは晩年にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮して円熟した音楽を作り出しました。ドビュッシーとラヴェルのライヴ録音のアルバムは日本のレコードアカデミー賞を受賞した名盤です。「マ・メール・ロワ」では豊かな響きで心温まる演奏です。
マリス・ヤンソンスは2014年3月にブルックナーの交響曲第9番をロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とライヴ録音しています。コンセルトヘボウ管の豪華なサウンドを存分に鳴らしつつ、意外に厳しい表情を見せる厳かな音楽です。
ベルナルト・ハイティンクは唯一のマーラー交響曲全集録音を、首席指揮者を務めていたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と1962年から1971年にかけて行いました。コンセルトヘボウ管の艶のある響きで、進化途中の若かりしハイティンクの足跡を感じさせるアルバムです。後の再録音と比べると興味深いです。
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