戦後フルトヴェングラーが離れていた時代にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めていたセルジュ・チェリビダッケは1954年11月29日の演奏会をもってベルリンを離れました。38年ぶりにドイツ大統領の要請で実現した1992年3月31日と4月1日の演奏会ではブルックナーの交響曲第7番を演奏。
10月12日更新:ヤルヴィ&トーンハレ管を追加を追加。作曲家アントン・ブルックナーの最高傑作と言われる交響曲第8番。古今東西の名指揮者とオーケストラがこの曲を録音してきました。ベーム、カラヤン、ハイティンクの往年の録音から、ヤンソンス、ネルソンス、ティーレマンなど最新も含めて名盤を紹介していきます。
ルーマニア出身の指揮者セルジュ・チェリビダッケは録音嫌いとして有名で、歯に衣着せない発言も度々しました。ここではチェリビダッケのドキュメンタリー「チェリビダッケの庭」とオーケストラとのリハーサルの映像から、琴線に触れる名言を紹介していきます。『音楽とは君自身だ』、『私の人生はブルックナーすること』などを紹介。
ゆったりとしたテンポで独特の世界観を生み出すセルジュ・チェリビダッケのブルックナー。録音嫌いで評判ほどレコーディングが遺っていませんが、1994年4月23日のポルトガル・リスボンでおこなわれた演奏会のブルックナーの交響曲第8番の録音は彼の最高の演奏の一つとして言われています。
個性的な指揮者セルジュ・チェリビダッケは録音嫌いでしたが、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者時代の音源が遺っており、没後リリース。ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」は伸びやかな旋律とかなりスローな葬送行進曲の第2楽章の個性的な演奏です。
ルーマニア出身で個性的な指揮者セルジュ・チェリビダッケ。最晩年の1995年9月にミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とブルックナーの交響曲第9番をライヴ録音しています。全曲で76分50秒という遅さでじっくりと描いたブルックナーの未完の最後のシンフォニー。長時間露光した星空の写真のように、チェリビダッケが描いた軌跡とは。
セルジュ・チェリビダッケが最も得意とした作曲家がブルックナー。第8番についても録音がいくつかありますが、晩年の1993年9月のミュンヘンでのライヴ録音は極めつけの遅さ。これでもかというほどブルックナーの音を丹念に描いた個性的な演奏です。オランダのエジソン賞受賞盤。
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