アルフレート・ブレンデル フィリップス録音全集
アルフレート・ブレンデルはベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を3回録音していますが、1975年〜1977年に掛けてベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と行ったのが1回目。ブレンデルもハイティンクもどちらもオーソドックスなアプローチで安心して聴ける全集でしょう。レコードアカデミー賞受賞盤。
シューベルト交響曲第8番「ザ・グレート」 マリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団(2018年)
マリス・ヤンソンスはバイエルン放送交響楽団を指揮して2018年に2月にシューベルトの交響曲「ザ・グレート」をライヴ録音。ヤンソンスによる円熟の音楽で描く「グレート」は、聴く者に癒やしを与えてくれます。バイエルン放送響の透明感ある響きも秀逸。
マーラー交響曲第6番「悲劇的」 リッカルド・シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1989年)
リッカルド・シャイーとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団は1989年から2004年に掛けてマーラーの9つの交響曲を録音し、全集を完成させました。その最初となった交響曲第6番「悲劇的」はゆったりとしたテンポで丁寧に演奏されていきます。レビューを記事にまとめました。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番&第3番 ヴラディーミル・アシュケナージ/キリル・コンドラシン/モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団他(1963年)
1963年、ヴラディーミル・アシュケナージはデッカでの初録音を行いました。ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番で、フィストゥラーリ指揮のロンドン響と。軽やかなカデンツァを選んでいて、後年には無いフレッシュさ。ピアノ協奏曲第2番はコンドラシン指揮モスクワ・フィルとメランコリーたっぷりな演奏。
ドヴォルザーク交響曲第8番&第9番 ヘルベルト・フォン・カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1985年)
ヘルベルト・フォン・カラヤンは晩年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏、録音を増やしています。1985年に録音されたドヴォルザークの交響曲第8番と第9番「新世界より」は、ウィーンフィルの美音を引き出した名演です。速弾きの第8番とゆったりとした第9番の対比が面白いです。
ブラームス交響曲全集 アンドリス・ネルソンス/ボストン交響楽団(2016年)
ボストン交響楽団の音楽監督であるアンドリス・ネルソンスは、3シーズン目の2016年にブラームス・チクルスを実施し、4つの交響曲をライヴ録音しました。ショスタコーヴィチの交響曲録音で米国グラミー賞を受賞した相性抜群のネルソンスとボストン響がブラームスをどのように演奏したのでしょうか。
ショパン バラード&スケルツォ全集 ヴラディーミル・アシュケナージ(1964年, 1967年)
ヴラディーミル・アシュケナージが若かりし1964年にショパンのバラード全集を録音。当時カミソリのような切れ味と評されたシャープな演奏で弾きつつ、みずみずしい感性で演奏しています。後年、ショパンのピアノ作品全集でバラードを再録音するアシュケナージですが、この時代の詩情豊かな演奏は代えられないでしょう。
カール・ベーム/ウィーンフィル 来日公演1975年3月17日
2021年は指揮者カール・ベーム没後40周年。ベームの再評価ということで、1975年の来日公演のライヴ録音CDを紹介します。ベームとウィーンフィルの来日公演から、意外な「火の鳥」、熱気あるブラームスの交響曲第1番、そしてどっしりとした「美しく青きドナウ」。ベームがまた聴きたくなる音楽ばかりです。
音楽の羅針盤ロゴ512x512
コロナ禍で激動の1年となった2020年。クラシック音楽界でも演奏会や音楽祭の中止や延期が相次ぎ、来日公演も激減しました。どのような1年だったか、振り返ります。
ベートーヴェン交響曲全集 クラウディオ・アバド/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1985-1988年)
クラウディオ・アバドはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して1985年から1988年にかけてベートーヴェンの交響曲全集を録音しました。ウィーン時代のアバドはあまり注目されることが少ないですが、心身ともに充実していた時代のアバドはどのような演奏を行っていたのでしょうか。
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