ショルティ 唯一のチャイコフスキーの交響曲第4番の3つのポイント

チャイコフスキー交響曲第4番 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1984年)
チャイコフスキー交響曲第4番 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1984年)
  • サー・ゲオルグ・ショルティ 唯一のチャイコフスキーの交響曲第4番の録音
  • シカゴ交響楽団を鳴らしきった壮大さ
  • 辛口で引き締まったサウンド

サー・ゲオルグ・ショルティは幅広いレパートリーを持っており、60年近くにわたる指揮者としての長い長い活動の中には、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」のようにデッカレーベルで録音しただけでも4回録音したもの(1950年代、1970年代、1980年代、1990年代)もありますが、同じ作品を何度も演奏するというのはあまり無い指揮者でした。

例えばヘルベルト・フォン・カラヤンは6回録音したチャイコフスキーの交響曲第4番がありましたし、ベルナルト・ハイティンクも数えきれないほどブルックナーやマーラーの同じ作品を録音していましたが。。

ショルティはチャイコフスキーを時たま演奏しており、歌劇「エフゲニー・オネーギン」や交響曲、バレエ音楽の録音もおこなっています。交響曲第5番は3回も録音しているのですが、意外にも交響曲第4番と第6番「悲愴」は当時音楽監督を務めていたシカゴ交響楽団と1回録音しただけです。ブラームスも1978年から1979年に1回交響曲全集を録音しただけでした。他の指揮者が繰り返し取り上げる作曲家でも、意外とショルティは淡白だったりします。

今回紹介するショルティの唯一のチャイコフスキーの交響曲第4番は、1984年5月のシカゴ交響楽団との録音です。シカゴ響と言えば金管セクションが非常にパワフルで、時にはブルックナーなどの作品では金管の音が出すぎてしまっているぐらいですが、チャイコフスキーの「運命」交響曲とも言われる交響曲第4番は、冒頭から金管が活躍する作品。どんな演奏7日、期待が高まります。

この演奏は、スーパーオーケストラのシカゴ響を鳴らしきった演奏で、壮大さは期待を裏切りません。ブラームスの交響曲全集のときもそうでしたが、ショルティらしく引き締まったハーモニーで、チャイコフスキーらしいメランコリーを期待するとちょっと違うかと思うかもしれません。ピリッとした辛口のサウンドです。

壮大な第4楽章

第4楽章は迫力が本当にすごいです。ショルティはこのとき71歳なのですが、年齢を感じさせないフレッシュさがあります。シカゴ響のヴィルトゥオーソぶりが遺憾なく発揮されていて、速いパッセージも何のそのという感じです。

サー・ゲオルグ・ショルティ唯一のチャイコフスキーの交響曲第4番の録音。シカゴ交響楽団を鳴らしきった壮大な演奏で、シャープな辛口の演奏です。

オススメ度

評価 :3/5。

指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
シカゴ交響楽団
録音:1984年5月, シカゴ・オーケストラ・ホール

【タワレコ】ショルティ/シカゴ響 チャイコフスキー:交響曲第4番 幻想序曲≪ロメオとジュリエット≫ 大序曲≪1812年≫(SHM-CD)
ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団 チャイコフスキー

iTunesで試聴可能。

特に無し。

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