ショスタコーヴィチ交響曲選集 クルト・ザンデルリング/ベルリン交響楽団 アイキャッチ画像
旧ソ連でエフゲニー・ムラヴィンスキーのアシスタントも務めたクルト・ザンデルリングはショスタコーヴィチを得意としていて、ベルリン交響楽団と第1番、5番、6番、8番、10番と15番を録音しています。柔らかさと重厚さがありつつも第5番や10番では圧倒的な演奏。さすがです。
クリスティアン・ティーレマンとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による映像でのブルックナー交響曲全集
ブルックナーと縁ゆかりが深いウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ですが、意外にも一人の指揮者で交響曲全集を完成させたことはこれまでありませんでした。ウィーンフィルとの全集の指揮者にクリスティアン・ティーレマンが選ばれ、第00番と第0番も含む11曲をライヴ録音しました。インタビューで語ったブルックナーへの想いとは。
シューマン交響曲全集 ヴォルフガング・サヴァリッシュ/シュターツカペレ・ドレスデン(1972年) アイキャッチ画像
ドイツの指揮者ヴォルフガング・サヴァリッシュの代表的な録音がシュターツカペレ・ドレスデンとのシューマンの交響曲全集。1972年のレコーディングですが、重厚すぎず素朴すぎない絶妙な響きで、シューマンの世界を奥深く表現しています。特に第1番『春』での第1楽章のハツラツとした演奏と第2楽章の侘び寂びが見事。
ブルックナー交響曲第3番 クルト・ザンデルリング/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1963年) アイキャッチ画像
ドイツ出身の指揮者クルト・ザンデルリングは1963年6月にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とブルックナーの交響曲第3番をセッション録音しています。晩年のゆったりとしたテンポの巨匠風のテイストが壮年期のこの演奏にも漂い、ゲヴァントハウス管を鳴らし切ってスケールの大きな演奏に仕上げています。フィナーレのコーダに圧倒されます。
ブルックナー交響曲第5番 フランツ・コンヴィチュニー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1961年) アイキャッチ画像
冷戦時代の東ドイツを代表する指揮者フランツ・コンヴィチュニー。1949年から62年までライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者を務めました。1961年6月にコングレスハレで録音したブルックナーの交響曲第5番は、恰幅のあるサウンドで堂々たる演奏。ETERNAのオリジナルテープの状況も良く高音質で蘇っています。
チェリビダッケ&ミュンヘンフィル 「エロイカ」アイキャッチ画像
個性的な指揮者セルジュ・チェリビダッケは録音嫌いでしたが、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者時代の音源が遺っており、没後リリース。ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」は伸びやかな旋律とかなりスローな葬送行進曲の第2楽章の個性的な演奏です。
幻想を求めて―スクリャービン&ラフマニノフ 福間洸太朗(2022年)
ピアニスト福間洸太朗さんの新アルバムはスクリャービンとラフマニノフの作品にフォーカスした「幻想を求めて」。リサイタルでも勢力的に取り上げた飛翔するようなスクリャービンと沈むようなラフマニノフの対比がされています。相模湖交流センター、ラックスマン・ホールでの録音。
ベートーヴェン ピアノソナタ全集 ヴィルヘルム・ケンプ(1964ー65年)
ドイツの名ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を3回完成させています。3回目が1964年から65年にかけてハノーファーのベートーヴェン・ザールでセッション録音されたもので、心に染みる旋律が晩年のケンプの特徴を表しています。タワーレコード限定で2015年にリリースされたCDを紹介。
ベートーヴェン ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」 ヴラディーミル・アシュケナージ(1967年)
ヴラディーミル・アシュケナージはベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」ソナタを3回録音しています。最初の1967年に録音した演奏では、アシュケナージの若かりし頃の特徴であるクリスタルような輝きとシャープなキレが見事です。後のバランスの取れた新録音とは違ったテイストで聴き比べると興味深いです。
ベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」 オトマール・スウィトナー /シュターツカペレ・ベルリン(1982年)
オーストリア生まれでドイツを代表する指揮者、オトマール・スウィトナーはいぶし銀の指揮者として知られ日本でも人気がありました。シュターツカペレ・ベルリンと1980年代に完成させたベートーヴェンの交響曲全集は今でも聴き継がれています。1982年に録音された第九はオーソドックスで安心して聴ける1枚。
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