マーラー交響曲第9番 ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(1967年)
ラファエル・クーベリックは1967年から1971年にマーラーの交響曲全集をバイエルン放送交響楽団とおこなっています。スタンダードな演奏として知られ、1967年2月、3月の第9番はバイエルン放送響の美しい響きを引き出して、寂寥に満ちた侘び寂びのある演奏になっています。
ブルックナー交響曲第8番 カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1963年)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と良好な関係を築いたカール・シューリヒト。ブルックナーの交響曲第8番を1963年12月に録音しています。削ぎ落とされた質実剛健の響きで、ブルックナーの大作をありのままに描きます。ハース版第2稿をベースにしながらもシューリヒトならではのカットをおこなっているスコアにも注目です。
ショスタコーヴィチ交響曲全集 マリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団他(1988-2005年)
ショスタコーヴィチを得意とした指揮者、マリス・ヤンソンス。1997年1月にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して交響曲第5番を録音していますが、これがヤンソンスにとってウィーンフィルとの初録音になりました。後に名誉団員となるほど良好な関係を築く両者の軌跡を感じます。
ムソルグスキー組曲「展覧会の絵」 ヴラディーミル・アシュケナージ/フィルハーモニア管弦楽団(1982年)
ピアニストと指揮者として活躍するヴラディーミル・アシュケナージ。ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」では、ピアノ原曲版とともに、アシュケナージ自ら編曲した管弦楽版をフィルハーモニア管弦楽団と録音しました。ラヴェルのオーケストレーションとは違うロシアらしい味わいが特徴です。
ヴラディーミル・ホロヴィッツ ベルリン・コンサート1986
ヴラディーミル・ホロヴィッツは晩年の1986年におよそ半世紀ぶりにベルリンでリサイタルを開きます。スカルラッティやシューマン、ラフマニノフ、スクリャービン、リスト、ショパンなどホロヴィッツが得意とした作品で聴衆を湧かせました。モシュコフスキの「鬼火」で締めて茶目っ気を感じるリサイタルです。
マーラー交響曲第7番「夜の歌」 ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1971年)
1969年にシカゴ交響楽団の音楽監督に就任したゲオルグ・ショルティは目覚ましい活躍をおこない、第二の黄金時代を迎えました。1971年5月に録音されたマーラーの交響曲第7番「夜の歌」は、近代的なこの作品を見通し良くドラマティックな演奏に仕上げています。米国グラミー賞を受賞した名盤です。
ラヴェル「ボレロ」他 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1976年)
巨匠サー・ゲオルグ・ショルティがシカゴ交響楽団を指揮して1976年に録音したフランスの作品集。ラヴェルの「ボレロ」やドビュッシーの交響詩「海」など、持ち前の正確なリズムとシカゴ響のダイナミックさを活かして圧巻の演奏に仕上がっています。米国グラミー賞の技術賞を受賞しています。
カルロ・マリア・ジュリーニ シカゴ・レコーディングズ
カルロ・マリア・ジュリーニは首席客演指揮者を務めていたシカゴ交響楽団を指揮して1971年にマーラーの交響曲第1番「巨人」をレコーディングしています。細部までこだわった旋律に溢れた演奏で、フレッシュさも感じます。米国グラミー賞を受賞した名盤です。
エルガー交響曲第1番 サー・ゲオルグ・ショルティ/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1972年)
サー・ゲオルグ・ショルティはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と度々共演し、録音も数多くおこなっています。エルガーの交響曲第1番は1972年、ショルティが「サー」の称号を得た年の録音。首席指揮者に就任した年の1979年の序曲「南国にて」での滑らかで完成された演奏も白眉です。
ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1983年)
サー・ゲオルグ・ショルティはあまりドヴォルザークを録音してきませんでしたが、交響曲第9番「新世界より」を1983年1月に、70歳にして初めてレコーディングしました。シカゴ交響楽団の持ち前のパワフルさとショルティらしい劇的な表現が聴きどころです。
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