ベートーヴェン ピアノソナタ全集 ヴィルヘルム・ケンプ(1964ー65年)
ドイツの名ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を3回完成させています。3回目が1964年から65年にかけてハノーファーのベートーヴェン・ザールでセッション録音されたもので、心に染みる旋律が晩年のケンプの特徴を表しています。タワーレコード限定で2015年にリリースされたCDを紹介。
ベートーヴェン ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」 ヴラディーミル・アシュケナージ(1967年)
ヴラディーミル・アシュケナージはベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」ソナタを3回録音しています。最初の1967年に録音した演奏では、アシュケナージの若かりし頃の特徴であるクリスタルような輝きとシャープなキレが見事です。後のバランスの取れた新録音とは違ったテイストで聴き比べると興味深いです。
ベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」 オトマール・スウィトナー /シュターツカペレ・ベルリン(1982年)
オーストリア生まれでドイツを代表する指揮者、オトマール・スウィトナーはいぶし銀の指揮者として知られ日本でも人気がありました。シュターツカペレ・ベルリンと1980年代に完成させたベートーヴェンの交響曲全集は今でも聴き継がれています。1982年に録音された第九はオーソドックスで安心して聴ける1枚。
マーラー交響曲第1番「巨人」 クラウス・テンシュテット/シカゴ交響楽団(1990年)
マーラーを得意とした指揮者クラウス・テンシュテットは交響曲全集の他にライヴ録音でもいくつか録音しています。シカゴ交響楽団への唯一の客演となった1990年4月〜5月の演奏会では交響曲第1番「巨人」を演奏。陽の光が差し込むような第1楽章や踊るような躍動感のある第2楽章など聴きどころが満載です。
シューマン 交響的練習曲集他 ヴラディーミル・アシュケナージ(1984年)
1980年代からシューマンのピアノ作品に積極的に取り組んだヴラディーミル・アシュケナージ。1984年に録音したアラベスク、蝶々、交響的練習曲のアルバムは日本のレコード・アカデミー賞を受賞した名盤。アシュケナージの2回目となる交響的練習曲の録音はよりバランスが磨かれています。
ブルックナー交響曲第8番、シューベルト交響曲第7番「未完成」 ギュンター・ヴァント/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(1999ー2000年)
ブルックナーを得意としたドイツ出身の指揮者ギュンター・ヴァントは、馴染み深い北ドイツ放送交響楽団だけでなく、最晩年にドイツのオーケストラに客演しました。2001年9月15日にミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とのブルックナーの交響曲第8番は慈愛に満ちています。
ブルックナー交響曲第8番 ギュンター・ヴァント/北ドイツ放送交響楽団(1990年11月3日@サントリーホール)
ギュンター・ヴァントと北ドイツ放送交響楽団は1990年11月3日にサントリーホールでブルックナーの交響曲第8番を演奏します。NHKが放送用に撮影した音源からAltusレーベルがCDをリリース。悠々としたブルックナーのこの作品の本質に迫っています。
ブルックナー交響曲第3番&第8番 ギュンター・ヴァント/北ドイツ放送交響楽団(1985, 2000年)
ギュンター・ヴァントが最晩年の2000年4月〜5月に、慣れ親しんだ北ドイツ放送交響楽団とハンブルクのムジークハレ(現ライスハレ)でブルックナーの交響曲第8番を演奏しました。その録音は慈愛に満ちていて、ヴァントと北ドイツ放送響の集大成を感じさせてくれます。
ブルックナー交響曲第8番、第9番 ギュンター・ヴァント/北ドイツ放送交響楽団(1987ー88年)
ギュンター・ヴァントと北ドイツ放送交響楽団はシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭で1987年8月にブルックナーの交響曲第8番、88年6月に第9番をそれぞれライヴ録音しています。リューベック大聖堂の長めの残響で余韻に浸る演奏。ヴァントが描くブルックナーにもシャープさがあり、後年の再録音とは違う趣き。
ブルックナー交響曲第8番 ギュンター・ヴァント/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(2001年)
ドイツを代表する指揮者ギュンター・ヴァントは、ブルックナーを得意としていました。晩年に名声を得たヴァントはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とも客演し、2001年1月の演奏会ではブルックナーの交響曲第8番を演奏。慈愛があって壮大なブルックナーの世界観です。
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