ギュンター・ヴァントと北ドイツ放送交響楽団は1990年11月3日にサントリーホールでブルックナーの交響曲第8番を演奏します。NHKが放送用に撮影した音源からAltusレーベルがCDをリリース。悠々としたブルックナーのこの作品の本質に迫っています。
ギュンター・ヴァントが最晩年の2000年4月〜5月に、慣れ親しんだ北ドイツ放送交響楽団とハンブルクのムジークハレ(現ライスハレ)でブルックナーの交響曲第8番を演奏しました。その録音は慈愛に満ちていて、ヴァントと北ドイツ放送響の集大成を感じさせてくれます。
ギュンター・ヴァントと北ドイツ放送交響楽団はシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭で1987年8月にブルックナーの交響曲第8番、88年6月に第9番をそれぞれライヴ録音しています。リューベック大聖堂の長めの残響で余韻に浸る演奏。ヴァントが描くブルックナーにもシャープさがあり、後年の再録音とは違う趣き。
ドイツを代表する指揮者ギュンター・ヴァントは、ブルックナーを得意としていました。晩年に名声を得たヴァントはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とも客演し、2001年1月の演奏会ではブルックナーの交響曲第8番を演奏。慈愛があって壮大なブルックナーの世界観です。
カール・ベームと言えば、ゆったりしたテンポで素朴な音楽が得意だと思っていませんか。今回紹介する1959年10月のベルリンフィルとのブラームスの交響曲第1番は、そんなベームのイメージを覆すような、引き締まった重厚感ある演奏を聴かせてくれます。ステレオ初期の録音で、音質も良好です。
ボストン交響楽団の2023年1月19日の定期公演を聴いてきました。女性指揮者のカリーナ・カネラキスが指揮を取り、ヴァイオリンの独奏はボストン初デビューのニコラ・ベネデッティ。シマノフスキのヴァイオリン協奏曲第2番は拍手喝采で迎えられ、ドヴォルザークの野ばと、ルトスワフスキのオケコンを演奏。
リッカルド・シャイーはベルリン放送交響楽団(現ベルリン・ドイツ交響楽団)とロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を振り分けてブルックナーの交響曲全集を完成させています。15年間に及び長期の企画でじっくりとブルックナーに向き合ったシャイーが美しさとまろやかさで新たな魅力を引き出しています。
ブルックナーの200周年のアニバーサリーに向けてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と交響曲全集を取り組んでいるクリスティアン・ティーレマン。2019年2月の交響曲第2番のライヴ録音がCDと映像作品でリリースされています。懐古主義とも言われるティーレマンが選んだのは意外にもキャラガン版の第2稿。
1977年から79年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの交響曲全集をライヴ録音で完成させたレナード・バーンスタイン。「英雄」(エロイカ)は1978年2月の演奏で、濃厚な響き。ゆったりとした葬送行進曲も印象的です。交響曲全集がレコード・アカデミー賞を受賞した名盤です。
指揮者サー・ゲオルグ・ショルティは、シカゴ交響楽団の音楽監督を退任する前からヨーロッパのオーケストラへの客演が増えます。1991年9月にはオランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団に客演し、ストラヴィンスキーの『春の祭典』をライヴ録音。1974年のシカゴ響以来の再録音となったショルティのハルサイ、スリリングです。
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