13年務めたフィルハーモニア管の首席指揮者を2021年に退任
フィンランド出身の作曲家兼指揮者、エサ=ペッカ・サロネン (Esa-Pekka Salonen)。長年イギリスのフィルハーモニア管弦楽団と演奏をおこなって、2008年から首席指揮者のポジションに就いていました。サロネンとフィルハーモニア管は昨年2020年、コロナ禍が本格化する前の1月末に来日公演をおこなっていましたね。
サロネンは2021年にフィルハーモニア管の首席指揮者を退任し、後任には同じくフィンランド出身の指揮者、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(Santtu-Matias Rouvali)が就く予定です。ロウヴァリは1985年11月生まれ。まだ35歳という若さでの抜擢には期待が伺えます。
サロネンが首席指揮者として最後のコンサート
さてサロネンが首席指揮者として最後のフィルハーモニア管とのコンサートが、2021年6月4日と10日に開催されました。
こちらはフィルハーモニア管のHPですが、気心の知れた2人のピアニスト、イェフィム・ブロンフマンと内田 光子がそれぞれ協演しました。
ブロンフマンが6月4日のコンサートでリストのピアノ協奏曲第2番、内田光子が6月10日のコンサートでベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏しています。
どちらも少数の観客を入れて実施されましたが、録画された映像を6月24日と25日にオンライン・コンサートとして配信する予定です。
ガーディアン誌で5つ星評価の6月10日のコンサート
英国の高級誌「ガーディアン」で、6月10日のコンサートのレビューが掲載されています。
【ガーディアン誌】Philharmonia/Uchida/Salonen review – smaller scale but beautiful, Salonen bows out with a whisper (6/11)
ソーシャルディスタンスのため、オーケストラのメンバーも半分の人数で距離を保って演奏していましたが、5つ星の評価を受けています。特に内田光子と協演したベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番はこの演奏会で最高の演奏だったとのこと。
サロネンがフィルハーモニア管の首席指揮者を退任することは一つのピリオドを迎えることになりますが、最後の演奏会で最高のパフォーマンスができたのではないでしょうか。
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