ベルナルト・ハイティンクは2006年のシーズンからシカゴ交響楽団の首席指揮者に就任していますが、CSO Resoundでライヴ録音を次々とレコーディングしています。2008年5月のショスタコーヴィチの交響曲第4番は、ゆったりとしたスケールで凶暴なほどの姿を描いています。米国グラミー賞受賞盤。
マリス・ヤンソンスは首席指揮者を務めたバイエルン放送交響楽団を指揮して、2005年から2017年にかけて断片的にブルックナーの交響曲のライヴ録音をおこなってきました。遺したのは6曲だけですが、いずれもヤンソンスらしい奥深さとハーモニーの美しさで、現代最高峰のブルックナーと言えるでしょう。
2008年5月29日、マリス・ヤンソンスは当時首席指揮者を務めていたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮してベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を録音しています。爆発するような力強さ、ほとばしる情熱を感じる演奏です。コンセルトヘボウ管によるベートーヴェン交響曲全集にも収録。
2008年10月〜11月のわずか2週間でベルリンでブラームスの4つの交響曲をライヴ録音したサー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。このコンビの待ちに待ったブラームスの交響曲全集は重厚感と躍動感が揃った名演で、ラトルとの新時代を感じさせます。
リッカルド・シャイーはベートーヴェンの交響曲録音に慎重でしたが、カペルマイスターを務めていたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とついに全集を録音します。豪速球のようなテンポがものすごく速くて重厚感ある演奏ですが、シャイーがそういう解釈を取った理由はなぜでしょうか。
マリス・ヤンソンスはオペラをほとんど指揮しませんでしたが、ヴァーグナーの管弦楽曲はいくつか録音しています。2008年3月にバイエルン放送響とライヴ録音した演奏は、ヤンソンスらしいまろやかさ、極上の美しさが特徴です。
2007年、2008年、そして2012年の来日公演直前に収録された、マリス・ヤンソンスとバイエルン放送響のベートーヴェン交響曲全集。ヤンソンスの円熟された音楽とバイエルン放送響らしいすっきりとした響きが特徴で特に偶数番号の交響曲がオススメです。
NHK音楽祭2008では第3夜にマリス・ヤンソンスとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が登場。ブラームスとR.シュトラウスのプログラムでしたが、交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」は、演奏後に大声で「ブラァボー」と絶賛された演奏です。
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