久石譲 イン ウィーン アイキャッチ画像
ドイツ・グラモフォン・レーベルに移籍した作曲家で音楽家の久石譲。第1弾のジブリ作品に続く第2弾は自作の交響曲第2番とヴィオラのための「サガ」。交響曲はムジークフェラインザールでの演奏で、ウィーン交響楽団と。ミニマリズムと日本の音楽が結び付く唯一無二の作品です。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とブルックナーの交響曲第9番を指揮するヘルベルト・フォン・カラヤン。1978年5月 (c) ドイツ・グラモフォン
ウィーン国立歌劇場の監督と対立し、1964年に芸術監督を辞任してから録音とザルツブルク音楽祭以外では共演しなくなったヘルベルト・フォン・カラヤンとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。1978年5月にカラヤンが久しぶりに指揮台に立ち、ブルックナーの交響曲第9番とテ・デウムを演奏します。映像作品をレビュー。
クリスティアン・ティーレマンとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による映像でのブルックナー交響曲全集
ブルックナーと縁ゆかりが深いウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ですが、意外にも一人の指揮者で交響曲全集を完成させたことはこれまでありませんでした。ウィーンフィルとの全集の指揮者にクリスティアン・ティーレマンが選ばれ、第00番と第0番も含む11曲をライヴ録音しました。インタビューで語ったブルックナーへの想いとは。
ブルックナー交響曲第2番&第8番 クリスティアン・ティーレマン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(2019年)
ブルックナーの200周年のアニバーサリーに向けてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と交響曲全集を取り組んでいるクリスティアン・ティーレマン。2019年2月の交響曲第2番のライヴ録音がCDと映像作品でリリースされています。懐古主義とも言われるティーレマンが選んだのは意外にもキャラガン版の第2稿。
シュターツカペレ・ベルリンのメンバーが解散した後、鳴り止まぬ拍手に応じる指揮者のクリスティアン・ティーレマン
新年の恒例ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤー・コンサート。2023年はフランツ・ウェルザー=メストの指揮で珍しい作品を堪能しました。2024年の指揮者が発表され、クリスティアン・ティーレマンが2019年以来となる2度目の登壇になります。
ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」 レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1978年)
1977年から79年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの交響曲全集をライヴ録音で完成させたレナード・バーンスタイン。「英雄」(エロイカ)は1978年2月の演奏で、濃厚な響き。ゆったりとした葬送行進曲も印象的です。交響曲全集がレコード・アカデミー賞を受賞した名盤です。
カルロス・クライバー DGコンプリートレコーディングス
レパートリーが限られたカルロス・クライバーはシューベルトについては交響曲2曲のみ。第3番と第7番「未完成」で、どちらも1978年9月にウィーンフィルと録音しています。ウィーンの自発的な響きで、ゾクゾクとする雰囲気と躍動感があるクライバーらしい熱演です。
モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 フリードリヒ・グルダ/クラウディオ・アバド/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1974年)
オーストリア出身のピアニスト、フリードリヒ・グルダはモーツァルトやベートーヴェンを得意としました。1974年9月に録音したモーツァルトのピアノ協奏曲第20番では、クラウディオ・アバド指揮ウィーンフィルと協演。力強さと気品がある演奏で、第3楽章のカデンツァはフンメルとベートーヴェンをミックス。作家の百田尚樹さんも推薦。
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番・5番「皇帝」 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ/カルロ・マリア・ジュリーニ/ウィーン交響楽団(1979年)
孤高のピアニスト、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリが1979年にテレビ放送用にベートーヴェンのピアノ協奏曲を録音しました。同じイタリア出身のカルロ・マリア・ジュリーニ&ウィーン交響楽団をパートナーに、変幻自在のタッチで魅了します。ジュリーニの歌心あるオーケストラにも注目。
ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」 ベルナルト・ハイティンク/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1985年)
オランダ出身の名指揮者ベルナルト・ハイティンクはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とブルックナーの交響曲全集に取り掛かります。結局選集で終わってしまいましたが、第1弾は交響曲第4番「ロマンティック」。ハイティンクらしい自然体の境地で、ウィーンの音色を引き出しています。
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