リトアニア出身の指揮者ミルガ・グラジニーテ=ティーラ
ミルガ・グラジニーテ=ティーラ(Mirga Gražinytė-Tyla)は、1986年リトアニア出身の女性指揮者です。こちらの記事で紹介したように、2015年からイギリスのバーミンガム市交響楽団の首席客演指揮者を務め、2016年からは音楽監督を務めていますが、そのポジションは2022年までとし、その後は首席客演指揮者に戻ってバーミンガム市響との関係を維持する予定です。
まだ34歳という若さで、しかも指揮者ではまだ少ない女性指揮者の活躍ということで、注目を浴びているミルガ・グラジニーテ=ティーラですが、また新しいニュースがありました。
バイエルン放送響に指揮デビュー
先月の2021年3月26日に、ドイツの名門オーケストラのバイエルン放送交響楽団に指揮デビューしたのです。新型コロナウイルスの影響で4月5日まで無観客での公演をおこなっているバイエルン放送響ですが、ヘラクレス・ザールでのミルガのデビュー公演も無観客でおこなわれました。
演奏プログラムは
- ヴァインベルク作曲: 弦楽合奏のための交響曲第2番 Op.30
- モーツァルト作曲: ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 KV595
ピアノ独奏はスイス出身のフランチェスコ・ピエモンテージ (Francesco Piemontesi) - ベートーヴェン作曲: レオノーレ序曲第3番 ハ長調 Op.72b
でした。
【タワレコ】ミルガ・グラジニーテ=ティーラ/バーミンガム市響 ザ・ブリティッシュ・プロジェクト(CD)演奏会の動画が無料で公開
無観客だからと言って必ずしも残念なことばかりではなく、良いこともあります。その公演の動画が無料で見られるのです。バイエルン放送響の公式HPのこちらのページで公演動画が全て見られます。公開期限は分かりませんが、1公演を全て見られるのは嬉しいですね。
ミルガの蝶のように舞うスタイルの指揮ぶりも健在でしたが、ヴァインベルクの交響曲でのバイエルン放送響の弦楽の美しさには惚れ惚れします。
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