クラウディオ・アバド シンフォニーエディション
クラウディオ・アバドは、2002年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を退任していますが、マーラーの交響曲チクルスは続いており、2004年6月に客演し、第6番「悲劇的」をライヴ録音しています。深い解釈に基づく知的な演奏で、英国グラモフォン賞を受賞した名盤です。
マーラー交響曲第6番「悲劇的」 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1970年)
シカゴ交響楽団の音楽監督に就任し、この名門オーケストラの第二の黄金期を到来させたゲオルグ・ショルティ。コンビ最初の録音はマーラーの交響曲第5番でしたが、その翌週に第6番「悲劇的」を録音しています。速めのテンポで押し切った容赦なく突き進む悲劇、そしてアンダンテで魅せる官能美には、シカゴ響の魅力が溢れています。
マーラー交響曲第9番 ベルナルト・ハイティンク/EUユース・オーケストラ(1993年)
ベルナルト・ハイティンクはベルリンフィルとのマーラーの交響曲全集が頓挫し、第8盤と第9番が録音されませんでした。しかし、同年にECユース・オーケストラを指揮してマーラーの交響曲第9番をライヴ録音していました。ハイティンクにしては珍しく熱気のある演奏です。
所有するサー・ゲオルグ・ショルティのCD、DVD。およそ200枚あります
20世紀を代表する指揮者の一人、ゲオルグ・ショルティ。オペラから交響曲まで、オーケストラを鳴らしまくって多数の名演をおこない、レコーディングも数多いです。ヴァーグナーの『指環』とマーラーの『千人の交響曲』が名盤として有名ですが、それだけではありません。CD200枚以上聴いてきたショルティアンと目線で10選を紹介します。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を指揮するベルナルト・ハイティンク(2019年)
オランダ出身の指揮者、ベルナルト・ハイティンクはマーラーの作品を得意としていました。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との交響曲全集、選集ではロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のマチネ・コンサート、ベルリンフィル、シカゴ響、バイエルン放送響など数多いです。あまりに多すぎてカバーしきれないぐらいですが、この記事ではハイティンクのオススメのマーラー録音をまとめています。
マーラー交響曲第9番 マリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団(2016年)
マリス・ヤンソンスはバイエルン放送交響楽団を指揮して、2016年10月にマーラーの交響曲第9番をライヴ録音。ヤンソンスらしくまろやかでじっくり考えられた音楽で、マーラーの傑作を最高の形で表現しています。
マーラー交響曲第10番(クック補筆版) リッカルド・シャイー/ベルリン・ドイツ交響楽団(1986年)
リッカルド・シャイーはマーラーの交響曲全集をデッカ・レーベルで録音。その最初となった第10番は1986年にベルリン放送交響楽団を指揮したもので、他の9曲はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と演奏でした。クック補筆版を使った全楽章の交響曲第10番で、シャイーとベルリン放送響はどのような演奏をおこなったのでしょうか。
マーラー交響曲第6番「悲劇的」 リッカルド・シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1989年)
リッカルド・シャイーとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団は1989年から2004年に掛けてマーラーの9つの交響曲を録音し、全集を完成させました。その最初となった交響曲第6番「悲劇的」はゆったりとしたテンポで丁寧に演奏されていきます。レビューを記事にまとめました。
マーラー交響曲第3番 ベルナルト・ハイティンク/バイエルン放送交響楽団(2016年)
ベルナルト・ハイティンクが2016年6月にフィルハーモニー・ガスタイクでおこなったバイエルン放送交響楽団とのマーラーの交響曲第3番の演奏が、BR Klassikからリリースされています。自然体の境地、卓越した奥深さ。マーラーの楽譜から深い慈愛に満ちた演奏を聴かせてくれます。
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