シューマン交響曲全集 ベルナルト・ハイティンク/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1981-84年)
オランダ出身の指揮者ベルナルト・ハイティンクは交響曲の全集も多いですが、1980年代にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮して録音したシューマンの交響曲全集は、いぶし銀のコンセルトヘボウ・サウンドによる渋い演奏で、枯淡の味わいがあります。全集の決定盤とも評される録音です。
バルトーク ピアノ協奏曲全集 ヴラディーミル・アシュケナージ/サー・ゲオルグ・ショルティ/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1978-1981年)
ヴラディーミル・アシュケナージとサー・ゲオルグ・ショルティ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団は、1978年から81年にバルトークのピアノ協奏曲全集をレコーディングしています。ショルティらしいリズムと、指揮者としての活躍で色彩が増したアシュケナージのピアノが融合されたスケールの大きな演奏になっています。
バルトーク ピアノ協奏曲第1番・2番 マウリツィオ・ポリーニ/クラウディオ・アバド/シカゴ交響楽団(1977年)
マウリツィオ・ポリーニはクラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団と1977年2月にバルトークのピアノ協奏曲第1番と第2番を録音。ポリーニの研ぎ澄まされたピアノとアバドとシカゴ響のスケールが合わさった名演で、米国グラミー賞と英国グラモフォン賞のダブル受賞となった圧倒的な名盤です。
ベートーヴェン交響曲第9番 レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1979年)
レナード・バーンスタインは1978年3月にオランダのアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(現ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)を指揮して、ベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』をライヴ録音しました。ほとばしる情熱とヒューマニティ溢れる演奏でレコード・アカデミー賞を受賞した名盤です。
マーラー交響曲第8番「千人の交響曲」 サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1971年)
シカゴ交響楽団は、1971年の夏に、同楽団初のヨーロッパ演奏旅行に出掛けます。音楽監督のゲオルグ・ショルティと首席客演指揮者のカルロ・マリア・ジュリーニを引き連れ各国を回りました。その合間にウィーンのゾフィエンザールで録音されたマーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」は、米国グラミー賞で二冠に輝く名盤中の名盤です。
マーラー交響曲第6番「悲劇的」 マリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団(2011年)
マリス・ヤンソンス・エディションで初CD化されたマーラーの交響曲第6番「悲劇的」。2011年5月のフィルハーモニー・ガスタイクでのライヴ録音で、バイエルン放送響らしからぬ推進力がみなぎっています。ヤンソンスの旧録のコンセルトヘボウ管と中間楽章の演奏順やテンポ、そして解釈も全く違う、驚きの演奏です。
マーラー交響曲第10番(クック補筆版) サー・サイモン・ラトル/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1999年)
グスタフ・マーラーの最後の交響曲で未完成に終わった第10番ですが、デリック・クックなどの研究により5楽章の演奏版が出版されています。サイモン・ラトルは補筆版を数多く演奏してきましたが、1999年9月ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのライヴ録音しは、グラモフォン賞、グラミー賞、エジソン賞を受賞した名盤です。
モーツァルト ピアノ協奏曲第23番他 ヴラディーミル・ホロヴィッツ/カルロ・マリア・ジュリーニ/ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団(1987年)
20世紀を代表するピアニストの一人、ヴラディーミル・ホロヴィッツは最晩年の1987年3月に、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ミラノ・スカラ座とモーツァルトのピアノ協奏曲第23番を録音しました。ホロヴィッツに合わせてジュリーニらしからぬ速めのテンポで演奏される詩情と軽やかさ。米国グラミー賞を受賞した名盤です。
ブルックナー交響曲第9番 ベルナルト・ハイティンク/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1981年)
ブルックナーを得意とした指揮者ベルナルト・ハイティンクは、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と交響曲全集を完成させていますが、後期交響曲を再録音しています。1981年11月に録音された交響曲第9番は、いぶし銀のような当時のコンセルトヘボウ・サウンドが感じられる渋味わい深い演奏です。
ショスタコーヴィチ交響曲第4番 ベルナルト・ハイティンク/シカゴ交響楽団(2008年)
ベルナルト・ハイティンクは2006年のシーズンからシカゴ交響楽団の首席指揮者に就任していますが、CSO Resoundでライヴ録音を次々とレコーディングしています。2008年5月のショスタコーヴィチの交響曲第4番は、ゆったりとしたスケールで凶暴なほどの姿を描いています。米国グラミー賞受賞盤。
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