ゆったりとしたテンポで独特の世界観を生み出すセルジュ・チェリビダッケのブルックナー。録音嫌いで評判ほどレコーディングが遺っていませんが、1994年4月23日のポルトガル・リスボンでおこなわれた演奏会のブルックナーの交響曲第8番の録音は彼の最高の演奏の一つとして言われています。
イタリア出身の指揮者ジュゼッペ・シノーポリは、イギリスのフィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者時代に、マーラーの交響曲全集を完成させました。心理学を学んだシノーポリによる独自の解釈で、決して表面的な美しさやエキゾチックさだけではない新たなマーラー像を描いています。
イタリア出身の名指揮者ジュゼッペ・シノーポリは、シュターツカペレ・ドレスデンとブルックナーの交響曲に取り組みました。残念ながらシノーポリの急死によって全集にはならず6つの交響曲の選集となってしまいましたが、シノーポリならではの深い解釈とドレスデンの古豪の響きがする名演に仕上がっています。
ピアニストのクリスチャン・ツィメルマンは、透明な響きで様々な作曲家の作品で唯一無二の演奏をおこなっています。1994年と96年にピエール・ブーレーズと協演したラヴェルのピアノ協奏曲では、クリーヴランド管弦楽団とロンドン交響楽団との違いを感じつつ、完璧な色彩を表現しています。英国のグラモフォン賞を賞を受賞した名盤です。
カルロ・マリア・ジュリーニは晩年にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮して円熟した音楽を作り出しました。ドビュッシーとラヴェルのライヴ録音のアルバムは日本のレコードアカデミー賞を受賞した名盤です。「マ・メール・ロワ」では豊かな響きで心温まる演奏です。
1994年12月、イギリス・ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスで演奏された「椿姫」。本番直前にショルティ自身がテレビ局に掛け合ってライヴ中継を決断させ、ヴィオレッタ役を務めたアンジェラ・ゲオルギューを世界的スターに押し上げた伝説的な公演です。
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