ラフマニノフ ピアノ協奏曲全集 ヴラディーミル・アシュケナージ/ベルナルト・ハイティンク/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1984-1986年)
ラフマニノフを得意とするヴラディーミル・アシュケナージは、2回目のピアノ協奏曲全集を1980年代中盤に盟友ベルナルト・ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とレコーディングしています。旧録よりも強靭さと色彩が増したアシュケナージのピアノに、渋いコンセルトヘボウ管が完璧なエスコートをしています。
マーラー交響曲第10番(クック補筆版) サー・サイモン・ラトル/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1999年)
グスタフ・マーラーの最後の交響曲で未完成に終わった第10番ですが、デリック・クックなどの研究により5楽章の演奏版が出版されています。サイモン・ラトルは補筆版を数多く演奏してきましたが、1999年9月ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのライヴ録音しは、グラモフォン賞、グラミー賞、エジソン賞を受賞した名盤です。
ブラームス ピアノ協奏曲全集 ヴラディーミル・アシュケナージ/ベルナルト・ハイティンク/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1981, 1982年)
ヴラディーミル・アシュケナージは盟友ベルナルト・ハイティンクとともに1981年と1982年にブラームスのピアノ協奏曲を録音しています。オーケストラは第1番がロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団でいぶし銀の渋さで魅了し、第2番はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が柔らかい音色で理想的な演奏をおこなっています。
クラウディオ・アバドとルツェルン祝祭管弦楽団によるマーラーの交響曲集
マーラーを得意としたクラウディオ・アバド。2003年から2010年にかけて、自ら音楽監督を務めたルツェルン祝祭管弦楽団を指揮してルツェルン音楽祭で交響曲第1番から第7番と第9番を演奏しています。映像で見るからこそ味わえるアバドがたどり着いた境地。現代の最高峰のマーラー演奏と言えるでしょう。
ブルックナー交響曲第7番 ベルナルト・ハイティンク/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1978年)
ブルックナーを得意としたベルナルト・ハイティンクは録音も数多いですが、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とは交響曲全集も完成させています。その一方で1978年に録音されたもう一つの交響曲第7番の録音もあり、アナログ時代の柔らかい響きで穏やかな演奏をおこなっています。
ショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」 マリス・ヤンソンス/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(2006年)
ショスタコーヴィチを得意としていたマリス・ヤンソンスは交響曲第7番「レニングラード」は何回も演奏、録音しました。2006年1月にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮した「レニングラード」のライヴ録音は、コンセルトヘボウ管を鳴らし切り、美しさと弩級の迫力で聴くものを感動させます。
リスト ピアノソナタ ロ短調 マウリツィオ・ポリーニ(1989年)
現代最高のピアニストの一人、マウリツィオ・ポリーニは1989年にフランツ・リストの難曲ピアノ・ソナタ ロ短調を録音しています。完璧なテクニックと圧倒的な音量、そして緩徐フレーズでの魅せる歌心など、この曲の最高峰の演奏を行っています。カップリングには1988年5月のウィーンでのリスト作品のライヴ・レコーディングも。
ブルックナー交響曲第9番 ジュリーニ/ウィーンフィル(1988年)
イタリア出身の名指揮者カルロ・マリア・ジュリーニは1988年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してブルックナーの交響曲第9番を録音しています。ロマンに流されない、しっかりとした構造でウィーンフィルの美音を引き出した演奏です。数多いジュリーニの名演の中でも最高の録音の一つでしょう。
マーラー交響曲第3番を指揮するクラウディオ・アバド(2007年)
ルツェルン音楽祭2007夏では、アバド/ルツェルン祝祭管がマーラーの交響曲第3番を演奏。アバドの深い解釈、ルツェルン祝祭管とのじっくり作り上げたハーモニーで、この曲の最高峰の名演となりました。演奏後のアバドの指揮棒が下りるまで、聴衆も拍手を我慢して固唾を飲んで見守っていました。
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