ヘルベルト・フォン・カラヤンは1966年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してヴァーグナーの楽劇『ヴァルキューレ』をセッション録音しています。ショルティ/ウィーンフィル盤とは異なるアプローチで荒々しくすさまじい演奏ですが、意外にも透明感もあるヴァルキューレです。
チャイコフスキーを得意とした指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンは、1975年から79年にかけて交響曲全集をベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と完成させました。70年代は、贅肉のない引き締まったギリシャ彫刻のような演奏をしていたカラヤンとベルリンフィル。チャイコフスキーの旋律をキリッと引き立てています。
ヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、1966年4月から5月に来日公演をおこないました。ブルックナーについても交響曲第8番を東京文化会館で演奏し、ストレートな表現でシンフォニックに響かせていました。気迫を感じる熱演です。最後の音が鳴り止まぬうちにブラボーの歓声に包まれました。
ブルックナーの交響曲第8番にこだわり続けたヘルベルト・フォン・カラヤン。最晩年の1988年11月にウィーンフィルを指揮して交響曲第8番を録音しています。ハース版を使った演奏で、ゆったりとしたテンポで雄大に描いていきます。第2楽章は弛緩している面も否めないですが、第3楽章の美しさから第4楽章への迫力が唯一無二です。
楽聖ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲は古今東西、録音も膨大な数があります。フルトヴェングラー、クリュイタンス、ヨッフム、カラヤン、ショルティ、アバド、ラトル、ティーレマン、ヤンソンス、シャイー、ネルソンスなど、私が実際に聴いてきた録音からオススメの録音や名盤を紹介します。
ヘルベルト・フォン・カラヤン最初のベートーヴェンの交響曲全集は、1951年から1955年にかけてイギリスのフィルハーモニア管弦楽団を指揮しておこなわれました。後のベルリンフィルとの再録では見られないフレッシュでスリリングな演奏で、貴重な演奏です。
ピエトロ・マスカーニの代表作、歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』。うっとりするような美しい音楽が詰まったこの作品を、ヘルベルト・フォン・カラヤンは1965年にミラノ・スカラ座を指揮して録音しました。官能的な極限の美しさで、有名な間奏曲も本当に素晴らしい名演奏です。
ヘルベルト・フォン・カラヤンはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して、1975年から1981年にかけてブルックナーの交響曲全集をレコーディングしています。響きにこだわったカラヤンらしく流麗で聴きやすいサウンドが特徴。楽譜は意外にもハース版を多めに使用していました。
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