カルロ・マリア・ジュリーニは1976年に首席客演指揮者を務めていたシカゴ交響楽団を指揮して、マーラーの交響曲第9番を録音しました。マーラーの毒々しさから解放し、天国的な美しさで魅了した演奏です。各国の音楽賞を受賞した名盤中の名盤です。
カール・ベームはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とブルックナーの交響曲第8番を録音しています。実直で余計な味付けをしないベームのアプローチが、ブルックナーの真髄を浮き彫りにしています。
ドイツの指揮者、オイゲン・ヨッフムはブルックナー協会の会長も務めたことがあり、ブルックナーの大家。交響曲全集も2回完成させていて、2回目はシュターツカペレ・ドレスデンを指揮した演奏で、1975年から80年にかけて録音されました。旧録よりも丸みを帯びるどころか、より尖った演奏となっています。
ヘルベルト・フォン・カラヤンはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して、1975年から1981年にかけてブルックナーの交響曲全集をレコーディングしています。響きにこだわったカラヤンらしく流麗で聴きやすいサウンドが特徴。楽譜は意外にもハース版を多めに使用していました。
20世紀を代表する指揮者の一人、カール・ベームはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して1975年にブラームスの交響曲を全曲録音しました。交響曲第1番は同年の来日公演でも白熱した演奏を披露していましたが、こちらの全集ではどのように演奏されているのでしょうか。
アルフレート・ブレンデルはベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を3回録音していますが、1975年〜1977年に掛けてベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と行ったのが1回目。ブレンデルもハイティンクもどちらもオーソドックスなアプローチで安心して聴ける全集でしょう。レコードアカデミー賞受賞盤。
ヘルベルト・フォン・カラヤンはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と2回目のベートーヴェン交響曲全集録音を1975年から1977年に実施し、米国グラミー賞を受賞しています。そこに含まれている第九は計4ヶ月も掛けてセッション録音しています。カラヤンとベルリンフィル全盛期の美しくて厚みのある聴きやすい第九です。
マウリツィオ・ポリーニとクラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は1976年にブラームスのピアノ協奏曲第2番を録音。ムジークフェラインザールでおこなわれたセッション録音で最強コンビの若かりし頃の情熱的な演奏です。
マウリツィオ・ポリーニは1976年4月にカール・ベーム指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲を2曲録音しています。ポリーニ自身の希望で行われた共演で輝かしいモーツァルトを演奏しています。
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