2008年10月〜11月のわずか2週間でベルリンでブラームスの4つの交響曲をライヴ録音したサー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。このコンビの待ちに待ったブラームスの交響曲全集は重厚感と躍動感が揃った名演で、ラトルとの新時代を感じさせます。
サー・ゲオルグ・ショルティは1969年にシカゴ交響楽団の音楽監督に就任しました。初めてのレコーディングに選ばられたのは、マーラーの交響曲第5番。スケール満点で速めのテンポで引き締まった演奏を行いつつ、アダージェットでは美しさを堪能させてくれます。
ルツェルン音楽祭2007夏では、アバド/ルツェルン祝祭管がマーラーの交響曲第3番を演奏。アバドの深い解釈、ルツェルン祝祭管とのじっくり作り上げたハーモニーで、この曲の最高峰の名演となりました。演奏後のアバドの指揮棒が下りるまで、聴衆も拍手を我慢して固唾を飲んで見守っていました。
マリス・ヤンソンスはオペラをほとんど指揮しませんでしたが、オスロ・フィルと1991年8月にヴァーグナーのオペラ作品を録音しています。1979年に首席指揮者に就任してから、オスロ・フィルを世界的レベルにまで高めたと言われているヤンソンス。そのヴァーグナーの演奏はどのようなものなのでしょうか。
クラウディオ・アバドとベルリンフィルは2000年〜2001年にベートーヴェンの交響曲全集をライヴ録音で完成させていますが、その前の1996年、ザルツブルク音楽祭での第九のライヴ録音があります。後の全集での第九とどうちがうのでしょうか。実験的な演奏のレビューを紹介しています。
リッカルド・シャイーはベートーヴェンの交響曲録音に慎重でしたが、カペルマイスターを務めていたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とついに全集を録音します。豪速球のようなテンポがものすごく速くて重厚感ある演奏ですが、シャイーがそういう解釈を取った理由はなぜでしょうか。
「究極のブルックナー」と評された、サー・ゲオルグ・ショルティとシカゴ交響楽団によるブルックナーの交響曲第9番。1985年の録音で、引き締まっていて全く曖昧なところがない、毅然とした演奏です。まるで冬の厳しい寒さのように容赦ない演奏でしょう。
ベートーヴェンの交響曲全集とは別の、ベルナルト・ハイティンクとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の第九。1980年10月のコンセルトヘボウでの演奏で、ハイティンクにしては当時珍しかったライヴ録音。ライヴならではの臨場感もあり、各楽器の旋律を引き出したハイティンクの整ったバランス感覚も見事です。
1994年12月、イギリス・ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスで演奏された「椿姫」。本番直前にショルティ自身がテレビ局に掛け合ってライヴ中継を決断させ、ヴィオレッタ役を務めたアンジェラ・ゲオルギューを世界的スターに押し上げた伝説的な公演です。
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